ギリシャ総選挙:反緊縮躍進で連立難航-支援停止のリスク

6日行われたギリシャ総選挙で、救 済合意に反対する政党が躍進、政党指導者は連立政権を樹立するのに必 要な議席数の確保に苦しんでおり、同国がユーロ圏にとどまるのに必要 な財政緊縮を実行できるかどうかが不透明な情勢となった。

同国内務省ウェブサイトによると、現地時間7日午前零時半(日本 時間同午前6時半)現在、開票率50%余りの段階で、新民主主義党( ND)の得票率は20%。暫定政権でNDと大連立を組み、第2次国際支 援を確保した全ギリシャ社会主義運動(PASOK)は3位にとどまり 予想獲得議席数は42。当局の予測によれば、NDとPASOKの合計議 席数は過半数の151議席に1議席達しない。

ギリシャ救済の条件撤廃を公約に掲げる急進左派連合の得票率は2 位の13.4%(49議席)。2009年の選挙から4倍近く増やす見込みだ。今 回の選挙で、反救済を唱える3党が初議席を獲得する見通し。

スタンダードチャータード銀行のシニアエコノミスト、サラ・へウ ィン氏は電子メールで、「NDとPASOKが欧州連合(EU)救済支 持の連立政権を発足させることができるかどうかは際どい状況にある」 と指摘。「反対がこれほど強いと、救済支持の大連立政権が誕生したと しても、さらなる緊縮策を推し進めるのは難しくなり、その結果、EU の支援資金が停止されるリスクがある。数週間以内にこうした試練に直 面するだろう」と説明した。

救国政府模索

NDのサマラス党首は、ギリシャのユーロ圏残留を目指す「救国政 府」の樹立に取り組む意向を表明した。PASOKのベニゼロス党首も 同じ立場を明らかにした。

サマラス氏は6日の声明で、「私は強い信任を求めたものの、国民 の判断は違った」と述べた。

第1党の党首としてサマラス氏には7日、政権を3日以内に樹立す る権限が与えられる。期限内にまとめられない場合、権限は急進左派連 合の党首へと移り、これでも政権樹立に至らない場合はPASOK党首 へと引き継がれる。9日たっても合意できない時は、パプリアス大統領 が政権発足を目指し議会指導者全員を招集することになる。

ギリシャを含めて欧州全体で有権者の間に、ギリシャ発の債務危機 の封じ込めに失敗した政府を懲らしめる動きが広がっている。

ギリシャの救済プログラム反対を主張した政党、独立ギリシャ人や 黄金の夜明けなどが躍進したことから、PASOKとNDの連立パート ナーの候補は限られる。ノムラ・インターナショナルのストラテジス ト、エレフテリオス・ファルマキス氏は、18議席を獲得するとみられて いる民主左派は、比較的明確に欧州志向を表明していることから、連立 参加に同意する可能性があると指摘。「同党が唯一の現実的な連立パー トナーだ」と述べた。

最新予想によると、共産党の得票率は8.5%で、22議席を得るもよ う、移民に反対する政党の黄金の夜明けは7%で、初議席を獲得する見 通し。

原題:Greek Election Gridlock Raises Risk for Bailout, Euro Future (抜粋)

--取材協力:Marcus Bensasson、Jonathan Stearns、Eleni Chrepa.

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