米中、経済・安全保障上の利害を優先-陳氏の出国容認で鮮明

中国が人権活動家、陳光誠氏の米国 行きを容認したことにより、米中関係をこじらせる恐れがあった問題は 決着した。しかしこれは、入り組んだ経済・安全保障上の利害が両国関 係を一段と左右するようになったことを浮き彫りにした。

1週間にわたり米中外交を緊張させた陳氏の問題で両国は合意。陳 氏はニューヨーク大学の客員研究員となるため、家族と共に中国を離れ ることが可能になった。

このような形で問題解決に至った背景には、両国間の経済協力の重 要性が一段と増していることがある。ブルームバーグの集計データによ ると、中国は1兆1800億ドル(約94兆7000億円)相当の米国債を保 有する。

1991-95年に米国の駐中大使を務めたステープルトン・ロイ氏は4 日の電話インタビューで、「両国とも、この微妙な問題が米中関係に及 ぼす影響を最小限にとどめるため全力を尽くして対処した」と指摘。さ まざまな問題での立場の違いを乗り越え「米中関係を引き続き前進させ ることが最善であると両国が考えた」と説明した。

原題:Chen Deal Highlights Economic Stakes in U.S.-China Relationship(抜粋)

--取材協力:Ian Katz、Indira A.R. Lakshmanan、 Daniel Enoch、Yidi Zhao、Regina Tan、William Bi、 Michael Forsythe、Henry Sanderson、Oliver Staley

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