5月4日の米国マーケットサマリー:株が3日続落、雇用統計を嫌気

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3090   1.3152
ドル/円             79.83    80.18
ユーロ/円          104.50   105.46


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種     13,038.04    -168.55   -1.3%
S&P500種         1,369.09    -22.48    -1.6%
ナスダック総合指数  2,956.34    -67.96    -2.2%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .25%        .00
米国債10年物     1.88%       -.06
米国債30年物     3.07%       -.05


商品 (中心限月)             終値    前営業日比 変化率
COMEX金(ドル/オンス)  1,645.20  +10.40  +.64%
原油先物   (ドル/バレル)    98.57   -3.97  -3.87%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、円が主要通貨全てに対して上 昇。4月の米雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を下回ったこと から、安全資産とされる円の需要が高まった。欧州で週末実施され る選挙では指導者が変わる公算があり、これも円買いの材料となっ た。

ユーロは対ドルで5日続落と、昨年9月以降で最長の連続安。 フランスとギリシャで6日に選挙が予定される中、財政緊縮策への 取り組みが弱まるとの見方が高まった。米雇用統計では雇用者数が ここ半年で最も小幅な伸びにとどまり、景気回復の腰折れ懸念が強 まったほか、金融当局が成長押し上げに向け資産購入を再開すると の観測が広がった。高利回り通貨も下落。

バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)のシニ ア為替ストラテジスト、マイケル・ウールフォーク氏(ニューヨー ク在勤)氏は「米経済の見通しは悪化しつつあり、追加量的緩和の 可能性が高まっている」と指摘。「週末の欧州での選挙に関連した リスクもある。従って、リスク回避気味で様子見姿勢を取るのは理 にかなっている」と続けた。

ニューヨーク時間午後2時38分現在、円は対ドルで前日比

0.4%高の1ドル=79円84銭。対ユーロでは1%上げて1ユーロ =104円46銭。ドルはユーロに対し0.5%高の1ユーロ=

1.3083ドル。

◎米国株式市場

4日の米国株式相場は3日続落。S&P500種株価指数の週間 ベースでの下げは今年に入って最大だった。朝方発表された4月の 雇用統計で雇用の伸びが予想を下回り、景気回復の足取りに対する 懸念が強まった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は1.6%下げて1369.10。週間ベースでは2.5%下落した。 ダウ工業株30種平均は168.32ドル(1.3%)安の13038.27 ドルで終了した。

パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO) のモハメド・エラリアン最高経営責任者(CEO)は4日、電子メ ールで「雇用統計は雇用の弱い伸びを示している。労働参加率が低 下し、現在雇用されている労働者も購買力が伸び悩んでいる」と指 摘。「欧州からの向かい風や財政が急速に悪化する可能性がまだ強 い中では消費にそれほど勢いはない」と続けた。

非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比11 万5000人増。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト の予想中央値は16万人増だった。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。10年債利回りは3カ月ぶり低水準に下げた。 4月の米雇用者の伸びは市場予想を下回り、連邦準備制度が景気底 上げへ向けた追加緩和策を検討するとの観測が広がった。

米国債相場は週間ベースで7週連続の上昇。金融危機のさなか にあった2008年以降で最長の上昇局面となっている。4日発表さ れた4月の雇用統計では、非農業部門の雇用者数が過去6カ月間で 最も少ない増加となった。これを受けて米国の景気回復が失速して いるとの懸念が強まった。フランス大統領選やギリシャ総選挙を週 末に控え、政権交代の可能性も出る中、欧州債務危機が再燃すると の警戒心が高まっている。米財務省は来週、720億ドル相当の国債 入札を実施する。

バンク・オブ・モントリオール傘下BMOキャピタル・マーケ ッツの政府債トレーディング責任者、スコット・グレアム氏(シカ ゴ在勤)は「量的緩和が確実となるかどうかまだ気を抜けないが、 経済は弱まっている」とし、「欧州は依然として問題を抱えており、 それで米国債の利回りは低水準にとどまっている」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク 時間午後1時26分現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)低下の1.87%。同年債(表面利率 2%、2022年2月償還)価格は15/32上げて101 3/32とな っている。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は5日ぶりに上昇。4月の雇用統計で 雇用者数の伸びが市場予想を下回ったため、追加金融緩和の観測が 高まり、金に買いが入った。

米労働省によると、非農業部門雇用者数(季節調整済み)は前 月比11万5000人増。これは過去6カ月間で最も小幅な伸びだっ た。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央 値は16万人増だった。

アトヤント・キャピタル・マネジメントの運用担当者、プラテ ィク・シャーマ氏は電話インタビューで、「金投資の理由は二つあ る。一つは経済への懸念から安全な逃避先を求める動きだ。もう一 つは財政あるいは金融政策による景気刺激策が発表された場合、金 が良いヘッジ先になることだ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物6月限は前日比0.6%高の1オンス=1645.20ドルで終了した。 週間では1.2%安。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は続落。2月以来で初めて1バレル 当たり100ドルを割り込んだ。米雇用者の伸びが予想を下回り、 21年ぶり高水準に積み上がった在庫に歯止めをかけられるほど、需 要は期待できないとの見方が広がった。

米労働省が発表した4月雇用統計では、非農業部門就業者数の 伸びが11万5000人と、過去6カ月で最も小幅な増加にとどまっ た。ブルームバーグがまとめたエコノミスト85人の予想中欧値は 16万人増だった。週末に予定されているフランスやギリシャ、イタ リア、ドイツの選挙は、その結果次第で欧州の財務危機への政府対 応が左右されるとして注目されている。

ゴールドマン・サックス(ニューヨーク)のエネルギー調査部 門の責任者、デービッド・グリーリー氏は「石油市場は今もなお経 済動向に焦点を絞っている」と指摘。「欧米からの経済ニュースは やや期待外れの内容となっている。米経済は思っていたより少し遅 いペースで拡大しているようだ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物6月限は前 日比4.05ドル(3.95%)安の1バレル=98.49ドルで終了。終 値としては2月7日以来の安値。

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