5月3日の米国マーケットサマリー:商品安、ECBが緩和示唆せず

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3149   1.3158
ドル/円             80.21    80.14
ユーロ/円          105.46   105.46


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種     13,206.59     -61.98     -.5%
S&P500種         1,391.57     -10.74    -.8%
ナスダック総合指数  3,024.30     -35.55    -1.2%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .26%        .00
米国債10年物     1.92%       -.01
米国債30年物     3.11%       -.01


商品 (中心限月)           終値    前営業日比  変化率
COMEX金(ドル/オンス) 1,634.80  -19.20  -1.16%
原油先物   (ドル/バレル)   102.60   -2.62  -2.49%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが対円で上昇。欧州中央 銀行(ECB)のドラギ総裁が、この日の政策委員会で利下げが協 議されなかったと発言したことを受けて買い進まれた。

ユーロは対ドルではもみ合う展開。ドラギ総裁はバルセロナで の記者会見で、財政面で「大幅な進展」が見られると述べた。メキ シコ・ペソなど高利回り通貨は対ドルで下落。リスク選好の後退で 株式・商品相場が下げたことが手掛かりとなった。ドルは対円で上 げを縮小。米非製造業の景況指数が市場予想を下回ったことに反応 した。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジの主任市場アナ リスト、オマー・エシナー氏(ワシントン在勤)は「ECBのハト 派的な姿勢は一部で考えられていたよりも、やや弱かった」とし、 「それに反応してユーロは上昇した。追加の流動性供給が示唆され るとの予想も一部であったが、そうはならなかった」と述べた。

ニューヨーク時間午後1時58分現在、ユーロは対円で前日比

0.1%高の1ユーロ=105円59銭。一時0.6%高となる場面もあ った。対ドルではほぼ変わらずの1ユーロ=1.3146ドル。一時は

0.5%下落した。円はドルに対し0.2%下落して1ドル=80円32 銭。一時0.5%安まで下げた。

◎米国株式市場

3日の米国株式相場は続落。非製造業の景況指数が予想を下回 ったことが売りを誘った。4日に雇用統計の発表を控えて様子見気 分も強かった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は0.8%下げて1391.51。ダウ工業株30種平均は

61.98ドル(0.5%)安の13206.59ドル。

レイモンド・ジェームズ・アソシエーツのチーフ投資ストラテ ジスト、ジェフリー・ソー氏は「経済統計は景気が緩やかになって きたことを示している。4日の雇用統計が失望を誘う内容になって も意外ではない。そうなれば、買われ過ぎたポジションが解消され るだろう」と述べた。

経済統計予想の正確さを示すシティグループ経済サプライズ指 数はマイナス24.20と、昨年9月以来の低水準となり、実際のデ ータが予想よりも悪いことを示唆した。

◎米国債市場

米国債相場は方向感に欠ける展開。10年債利回りは15日連続 で2%を下回り、過去約3カ月で最長の低利回り局面となっている。 3日発表された経済統計は景気回復の加速を裏付けるには不十分と 見なされた。

国債はもみ合い相場となった。新規失業保険申請件数が減少し た一方で、非製造業総合景況指数が低下したことが背景。欧州中央 銀行(ECB)が政策金利を1%で据え置いたことを受け、ドイツ 債利回りは前日に続き過去最低付近で推移した。明日発表の4月米 雇用統計について、ブルームバーグの調査では非農業部門の雇用者 数は16万人増加が見込まれている。失業率は8.2%で横ばいの見 通し。

RWプレスプリッチの政府・機関債取引担当マネジングディレ クター、ラリー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は、「最近 の弱含みの傾向が本物かどうか、市場は明日の雇用統計で見極めよ うと待ち構えている」と発言。「市場参加者はあまり楽観的ではな い。不透明感が晴れるのを待ち、様子見の姿勢を取るものが多い」 と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク 時間午後3時15分現在、10年債利回りは前日比ほぼ変わらずの

1.93%。2%を下回る水準で推移した日数としては、1月19日以 降で最長となっている。利回りは前日、2ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01ポイント)低下した。4月27日には一時1.88% と、2月3日以来の低水準を付けていた。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は4日続落。3週間ぶりの大幅な下げ となった。欧州中央銀行(ECB)がこの日の政策決定会合で追加 金融緩和に踏み切らなかったため、インフレ加速懸念が緩和し、売 りが優勢になった。

商品24銘柄で構成するS&P・GSCIスポット指数は

1.4%下落した。ドラギECB総裁はユーロ圏の景気見通しには下 振れリスクがあり、インフレ圧力は限定的な状況が続くとの見方を 示した。ECBは政策金利を1%で据え置いた。

ETFセキュリティーズ(ニューヨーク)の米国営業・マーケ ティング責任者、ウィリアム・リンド氏は電話インタビューで、 「市場は景気減速に歯止めをかけるための金融緩和に関して何らか の示唆を待っている。市場に流動性が溢れるようになれば、インフ レヘッジの買いが金に入るだろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物6月限は前日比1.2%安の1オンス=1634.80ドルで終了。4 月13日以来の大幅安となった。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反落。年初来で最大の下げとなっ た。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁がユーロ圏の景気見通し について「一段と不透明になっている」と発言したことが売りを誘 った。

同総裁はECBが年内の緩やかな景気回復の見通しを維持して いることを明らかにしたが、景気見通しには下振れリスクがあると の認識を示した。ECBは政策金利を過去最低の1%で据え置いた。 4月の米非製造業景況指数が予想ほど拡大を示さなかったことが明 らかになると、原油相場は下げ足を速めた。

BNPパリバ・プライム・ブローカレッジ(ニューヨーク)の ディレクター、トム・ベンツ氏は「欧州に対しては依然として多く の懸念がある。ECBからは下振れリスクを示唆する発言もあった が、現時点ではどのような行動も取ろうとはしていない」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物6月限は前 日比2.68ドル(2.55%)安の1バレル=102.54ドルで終了。 昨年12月14日以来の大幅な下げとなった。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 千葉 茂 Shigeru Chiba +1-212-617-3007 schiba4@bloomberg.net Editor: Akiko Nishimae 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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