ゴールドマンに容赦ない水責め-グプタ被告裁判で再び注目

米銀ゴールドマン・サックス・グル ープはわずか2カ月前、元社員から「有毒な」企業文化に満ちていると 痛烈な批判を受けたばかりだが、同社幹部が秘密の保持をどのように行 っていたかについて、マンハッタンの連邦裁判所を舞台とする裁判で再 び容赦のない注目を浴びることになる。

同社の元取締役であるラジャット・グプタ被告は21日、米ガリオ ン・グループの共同創業者、ラジ・ラジャラトナム受刑囚が有罪となっ たインサイダー取引事件に関連し、非公開情報を同受刑囚に提供した罪 で公判に臨む。グプタ被告の弁護士らは、受刑囚に違法な情報提供を行 った他の社員の存在を指摘する可能性があると発言。関係者によれば、 少なくともさらに3人のゴールドマン社員がガリオンのインサイダー取 引との関連で検察当局の捜査対象となっている。

ゴールドマンをめぐっては3月、元デリバティブ(金融派生商品) トレーダー、グレッグ・スミス氏が米紙ニューヨーク・タイムズへの寄 稿で、同社の顧客の扱いを痛烈に批判し、同社の株式時価総額はその日 のうちに21億5000万ドル(現在の為替レートで約1730億円)相当失われ た。

ゴールドマンが助言を行った米石油・天然ガスパイプライン運営会 社キンダー・モルガンによるエル・パソ買収についても、米デラウェア 州衡平法裁判所の判事が今年、利益相反への対応が不適切だと指 摘。2010年には債務担保証券(CDO)をめぐって米証券取引委員会 (SEC)から提訴され、ゴールドマンは5億5000万ドルの和解金を支 払った。

累積的影響

ゴールドマンに関する著書「Money and Power : How Goldman Sachs Came to Rule the World(仮題=カネと権力:ゴールドマンはい かにして世界の支配者になったか)」があるウィリアム・コーハン氏は 「中国の水責めに近い状況だ。この裁判やこの事件だけでなく、デラウ ェア州衡平法裁判所判事のエル・パソ買収に関する見解やSECの訴 訟、メディアにおける容赦のない攻撃、グレッグ・スミス氏の件も合わ せた累積的な影響が存在する」との見方を示す。

ブルームバーグのコラムニストでもあるコーハン氏は電話インタビ ューで、それでも顧客は今後もゴールドマンを頼りにすると予想される ため、同社の収入が打撃を受けることはなさそうだと語った。

同社の広報担当マイケル・デュバリー氏は、1カ月続くグプタ被告 の裁判に対応する広報戦略についてコメントを避けている。

原題:Goldman Sachs Gets Unwanted Publicity as Gupta Trial Nears (抜粋)

--取材協力:Christine Harper.

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