5月1日の米国マーケットサマリー:ダウ平均は07年以来の高値

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3235   1.3239
ドル/円             80.15    79.82
ユーロ/円          106.08   105.67


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種     13,279.40     +65.77    +.5%
S&P500種         1,405.83      +7.92    +.6%
ナスダック総合指数  3,050.44      +4.08     +.1%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .27%        +.01
米国債10年物     1.95%       +.03
米国債30年物     3.15%       +.04


商品 (中心限月)            終値   前営業日比   変化率
COMEX金(ドル/オンス) 1,662.40  -1.80    -.11%
原油先物   (ドル/バレル)   106.02  +1.15   +1.10%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルが対ユーロで4週間ぶり安 値から上昇。4月の米製造業景況指数が予想外に上昇したことで、 景気回復の勢いが弱まりつつあるとの懸念が和らいだほか、金融当 局が追加刺激策を導入するとの見方が後退した。

ドルは対円でも値上がり。英国やスペインではここ1週間に発 表された経済指標でリセッション(景気後退)入りが示され、米国 と欧州の経済情勢の乖離(かい離)が浮き彫りとなっている。オー ストラリア・ドルは主要通貨全てに対して値下がり。豪準備銀行 (中央銀行)が市場予想を超える大幅な利下げを実施したことが手 掛かり。ポンドも下落。英国の製造業指数の低下が嫌気された。

バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)のシニ ア為替ストラテジスト、マイケル・ウールフォーク氏(ニューヨー ク在勤)は「この動きは、経済情勢の改善を受けて追加量的緩和の 可能性が大きく低下した事実を反映しているのかもしれない」と分 析した。

ニューヨーク時間午後2時21分現在、ドルはユーロに対し前 日比0.1%高の1ユーロ=1.3225ドル。一時は1.3284ドルと、 3日以来の安値を付けていた。対円では0.5%上げて1ドル=80 円24銭。ユーロは円に対し0.4%上昇の1ユーロ=106円12銭。

◎米国株式市場

1日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株30種平均は2007年 12月以来の高値に上昇した。米供給管理協会(ISM)が発表した 製造業景況指数が予想外に好調だったことから、米経済に対する楽 観が強まった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は0.6%高の1405.82。4月3日以来の高値だった。ダウ 工業株30種平均は65.69ドル(0.5%)上昇して13279.32 ドルだった。

レッグ・メイソンの運用担当者ウェイン・リン氏は「経済の自 律回復が始まりつつある」と述べ、「製造業は先見的だ。もたつく 傾向のある現実の経済活動を、製造業は先行する。製造業を見ると 企業の保守的な態度が若干緩和したことが分かる。信頼感を再び取 り戻しつつある」と続けた。

米ISM製造業景況指数のほか、中国の製造業も拡大を示した。 ブルームバーグのまとめたデータによると、4月10日以降に決算 を発表したS&P500種採用企業のうち、利益が予想を上回ったの は約74%だった。

◎米国債市場

米国債相場は反落。10年債利回りは約3カ月ぶり低水準から上 昇した。4月の米製造業景況指数が予想外に上昇したことが手掛か り。

欧州債務危機が深刻化しているとの懸念を背景に、比較的安全 とされる米国債の需要が高まり、利回りは朝方に低下していたが、 統計後に上昇に転じた。2地区の連銀総裁がこの日、これまでの示 唆より早期に利上げが必要になる可能性に言及。この発言が報じら れた後も利回りは上昇を維持した。今週発表の米雇用統計では前月 の雇用者数の増加が見込まれているものの、失業率は横ばいが予想 されている。

BMOキャピタル・マーケッツのマネジングディレクター、ジ ャスティン・ホーゲンドーン氏(シカゴ在勤)は製造業景況指数へ の市場の反応について、「やや楽観的になっていることが表れてい る」と指摘。ただし、「10年債利回りは2%を下回っており、国債 市場が景気への楽観を示していると主張するのは難しい」と付け足 した。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク 時間午後3時22分現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01ポイント)上昇の1.95%。製造業指数の 発表前には一時、1.90%を割り込む場面も見られた。同年債(表面 利率2%、2022年2月償還)は11/32下げて100 13/32。10 年債利回りは4月に月間で30bp低下。27日には1.88%と、2 月3日以来の低水準を付けた。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数による と、4月の米国債リターンはプラス1.5%と、昨年9月以降で最高 だった。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。米製造業の景況感改善を示す 経済統計で景気先行き観が明るくなり、逃避先としての金の魅力が 薄れた。

米供給管理協会(ISM)が発表した4月の製造業総合景況指 数は54.8と、前月の53.4から上昇した。ブルームバーグがまと めたエコノミスト予想の中央値は53だった。統計を受けて株式市 場ではS&P500種株価指数が一時1.2%高となった。金は今年に 入り6.1%値上がり。欧州の債務危機悪化で世界経済の成長が脅か されるとの見方が背景にある。

アーチャー・フィナンシャル・サービシズの市場ストラテジス ト、アダム・クロフェンシュタイン氏(シカゴ在勤)は「ISMの 数字は株買い再開を急ぐ良い口実になった」と指摘。「金よりも株 式に投資家が傾いている」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物6月限は前日比0.1%安の1オンス=1662.40ドルで終了。一 時は4月13日以来の高値となる1672.30ドルを付ける場面もあ った。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反発。5週間ぶりの高値をつけた。 米国の製造業景況指数が予想を上回ったことから買いが膨らんだ。

米供給管理協会(ISM)が発表した4月の製造業総合景況指 数は最も楽観的な予想も上回った。イランの核開発問題をめぐる同 国と西側諸国の対立が緩和したことを背景に、原油相場は3月1日 につけた直近高値から4%下げている。

ゴールドマン・サックス(ニューヨーク)のエネルギー調査部 門の責任者、デービッド・グリーリー氏は「ISM指数への相場の 反応は、市場がイラン情勢よりも経済情勢の方をはるかに注目して いることを示している」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物6月限は前 日比1.29ドル(1.23%)高の1バレル=106.16ドルで終了。 終値としては3月27日以来の高値となった。

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