今日の国内市況(5月1日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●日本株2カ月半ぶり安値、欧米景気や円高警戒-景気敏感業種に売り

東京株式相場は続落し、TOPIX、日経平均株価はともに約2カ 月半ぶりの安値。米国の製造業景況指数の伸びが鈍化したことや為替の 円高が嫌気され、輸送用機器など輸出関連、鉄鋼など素材関連といった 海外景気敏感業種が下落。不動産株のほか証券など金融株も売られ、東 証1部33業種は32業種が安い。

TOPIXの終値は前営業日比14.78ポイント(1.8%)安 の789.49、日経平均株価 は169円94(1.8%)安の9350円95銭。終値ベ ースでTOPIXが800ポイントを割り込むのは2月14日以来で、日経 平均は同16日以来の安値。

しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹投信グループ長は、 「米景気回復の流れは大きく変わっていないが、追加緩和が遠のくほど 楽観できなくなっている」と指摘。輸出企業の今期想定為替レートは1 ドル=80円が多く、「80円割れは全体として為替が業績のマイナス要因 になる」と話した。

●債券続伸、円高や投資家の超長期買いで-長期金利1年半ぶり低水準

債券相場は続伸。米国債相場が続伸したことや円高・国内株安が買 い手掛かりとなった。投資家による保有債券の年限を長期化する買いが 超長期債を中心に入ったことも相場を押し上げ、10年と20年債利回りは 約1年半ぶり低水準を付けた。

パインブリッジ・インベストメンツ運用本部の松川忠債券運用部長 は「為替が円高気味に推移していることが支援材料となっているほか、 年金基金などから超長期債に買いが入っている。超長期債が堅調な半 面、5年債は重い展開となっており、利回り曲線は平たん化している」 と話した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の321回債利回りは 前営業日の4月27日に比べて0.5ベーシスポイント(bp)低い0.88%で開 始。その後は横ばいの0.885%で推移したが、午後に入り再び水準を切 り下げ、2時50分前後には1bp低い0.875%に低下。2010年10月20日以 来の低水準を付けた。

●円が対ドル2カ月ぶり高値、米景気懸念で79円後半-豪利下げ後押し

東京外国為替市場では円が対ドルで約2カ月ぶりの高値を更新。米 景気に対する懸念などを背景に円高圧力がかかりやすい中、オーストラ リアの大幅利下げをきっかけに、対オーストラリア・ドルを中心に円を 買う動きが強まった。

午後4時36分現在のドル・円相場は79円71銭前後。一時は79円64銭 を付け、2月21日以来の円高値を記録した。

みずほコーポレート銀行国際為替部の加藤倫義参事役は、豪中銀の 利下げについて、基本的には25ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)が見込まれていたため、「50bpはちょっとびっくりだ」と 指摘。その上で、「今は豪ドル・円の売りが結構出ているが、もともと ゴールデンウイークで下攻めしたい向きがいたのと、そうした中で米国 の数字も悪かったので、リスクオフ(回避)という名目を立てて円高ト ライしているというのが現状だ」と解説した。

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