4月30日の米国マーケットサマリー:ドルは80円割れ、株は下落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3239   1.3255
ドル/円             79.83    80.27
ユーロ/円          105.69   106.40


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       13,213.63     -14.68     -.1%
S&P500種           1,397.91      -5.45     -.4%
ナスダック総合指数    3,046.36     -22.84     -.7%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .26%       +0.00
米国債10年物     1.92%       -.01
米国債30年物     3.12%       .00


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,664.20     -.60     -.04%
原油先物         (ドル/バレル)  104.77      -.16     -.15%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロが円に対し3営業日続落。 スペイン経済が2009年以降で2回目のリセッション(景気後退)に 陥ったことが売り材料となった。

ユーロは対ドルでも下落。スペイン政府が財政赤字を圧縮できる と、市場は確信できないでいる。同国では失業率が25%に迫っている。 ポンドは対ドルで8カ月ぶり高値を付けた。英住宅価格の上昇が手掛 かり。カナダ・ドルは対米ドルで約5週間ぶりの大幅安。国内総生産 (GDP)が市場予想に反しマイナス成長となったことが嫌気された。

BNPパリバの為替ストラテジスト、メアリー・ニコラ氏(ニュ ーヨーク在勤)は、ユーロにとっては「スペインが主な懸念材料のよ うだ」と分析。「ユーロをめぐっては、さまざまなイベントリスクが 生じてきている。懸念は根強い」と続けた。

ニューヨーク時間午後2時26分現在、ユーロは対円で前週末 比0.7%安の1ユーロ=105円61銭。今月は4.5%下げている。対 ドルではこの日0.2%下げて1ユーロ=1.3233ドルで、月間では

0.8%安。ドルの対円相場は0.6%安の1ドル=79円82銭で、2月 24日以来の80円割れとなった。

◎米国株式市場

30日の米国株式市場では、S&P500種株価指数が下落。月間 ベースでは5カ月ぶりに下げた。朝方発表された経済統計で製造業の 伸びが減速したほか、スペインのリセッション(景気後退)入りも嫌 気された。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前営業日比0.4%安の1397.91。4月は月間ベースで0.8%下 落した。ダウ工業株30種平均は前営業日比0.1%下げて13213.63 ドル。

ブラックロック傘下のIシェアーズのグローバル・チーフ投資ス トラテジスト、ラス・ケステリッヒ氏(サンフランシスコ在勤)は、 「欧州の状況は慢性化している」と述べ、「最高のシナリオでも、つ まり銀行危機がないとしても、改善が極めて緩やかなペースにとどま るのが現実だ。米国が回復しているという兆候はあるものの、その道 のりは平たんではない」と続けた。

米シカゴ購買部協会が発表した4月のシカゴ地区の製造業景況指 数(季節調整済み)は56.2と、前月の62.2から低下した。ブルー ムバーグ・ニュースが実施したエコノミスト調査の予想中央値は60だ った。同指数は50が製造業活動の拡大と縮小の境目を示す。

◎米国債市場

米国債相場は月間ベースで昨年9月以来の大幅高。米国の景気鈍 化に加え、欧州債務危機が悪化しているとの懸念から安全な逃避先と しての需要が高まった。

10年債は3営業日続伸。3月の個人消費支出が予想ほど伸びず、 シカゴ地区の製造業が2009年11月以来の低い伸びとなったことが買 いを誘った。スペインが2009年以来のリセッション(景気後退)に 陥ったことも買い材料。5月4日発表の4月の雇用統計については雇 用拡大が予想されているが、失業率は横ばいが見込まれている。

クレディ・スイス・グループの金利ストラテジスト、 アイラ・ジ ャージー氏は「米経済指標の軟化と欧州情勢の深刻化で債券市場では 質への逃避を目的とした買いが飽くことなく入っている」と指摘。 「今週の中心は経済指標で、現在の流れに逆らうような指標が出ない 限り、低利回り環境が続くだろう」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時 間午後0時55分現在、10年債利回りは前営業日比2ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)低下の1.92%。同年債(表面利率2%、 2022年2月償還)価格は5/32上げて100 3/4。3月末の利回りは

2.21%だった。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反落。月間ベースでは3カ月連続安と なった。世界最大の金購入国であるインドでの需要伸び悩みが懸念さ れた。スペインが2009年以降で2度目のリセッション(景気後退) 入りしたことも売り材料となった。

インドは先週、金購入の吉日とされるアクシャヤ・トゥリティー ヤの祭りを迎えたが、UBSが30日付のリポートで指摘したところに よると、需要は「期待外れだった」。スペイン経済が1-3月(第1 四半期)に縮小したことを受けて、欧州の債務危機が悪化していると の懸念からドルが対ユーロで上昇した。

ストリートトーク・アドバイザーズ(ヒューストン)のランス・ ロバーツ最高経営責任者(CEO)は電話インタビューで、「インド での実需が問題となっている」と指摘。「きょうは欧州情勢を理由に、 投資傾向はキャッシュに傾きつつある」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 6月限は前営業日比60セント安の1オンス=1664.20ドルで終了。 4月全体では0.5%値下がりした。3カ月連続安は2001年3月以降 で最長。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は小反落。スペイン経済は1-3月 (第1四半期)に2009年以降で2回目のリセッション(景気後退) に陥ったため、ユーロ圏の石油需要が縮小するとの懸念が強まった。

スペイン統計局(INE)の30日発表によると、1-3月期の国 内総生産(GDP)速報値は前期比0.3%減少。米個人消費支出の増 加を背景にドルが対ユーロで上昇すると、原油は下げ足を速めた。

PFGベスト(シカゴ)のアナリスト、フィル・フリン氏は「欧 州に関する懸念が長期にわたり相場の重しとなっている」と発言。 「この日のスペインのニュースは懸念材料だ。米国の個人消費支出は 経済にとって明るいシグナルで、ドルを押し上げ、商品を押し下げた」 と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物6月限は前営 業日比6セント(0.06%)安の1バレル=104.87ドルで終了。月間 では1.8%、年初からは6.1%それぞれ上昇した。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 西前 明子 Akiko Nishimae +1-212-617-2601 anishimae3@bloomberg.net Editor: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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