好調のカナダ・ドル、利上げなら逆効果か-先安見通し強まる

カナダ・ドルは主要通貨の中で過去 6カ月間最良のパフォーマンスとなっているが、この好調さが脅かされ ている。カナダ銀行(中央銀行)のカーニー総裁は利上げを示唆してい るが、増大する個人債務を抱える国内経済にとって利上げが重荷になり かねないからだ。

投資家は高リターンを求め一般的に金利の高い通貨を選好するが、 カナダが利上げしても債務に支えられている国内経済を損なうだけだと の見方をトレーダーらは示している。ブルームバーグのデータによれ ば、家計債務は昨年末時点で可処分所得の152.9%と、2007年の約135% から増加し、米国の145%も上回っている。

UBSのシニア通貨ストラテジスト(米コネティカット州スタンフ ォード在勤)、シャハブ・ジャリヌース氏は24日のインタビューで、 「カナダの経済成長はその大半が内需主導で、内需は個人消費がけん引 している。その個人消費と連動しているのがレバレッジ(借り入れ)拡 大だ」と述べた。

カーニー総裁は先週、経済が完全回復に近づいており利上げが「適 切」となる可能性があると述べたが、ストラテジストらはカナダ・ドル が来年3月までに米ドルと等価まで下落すると予想している。

ボラティリティ(変動性)が増大する見通しの中、トレーダーらは カナダ・ドル下落に備えたオプション取引で1月以来最も高水準となる プレミアムを支払っている。1米ドル=0.9801カナダ・ドルとなってい るカナダの対米ドル相場について、UBSは年末までに1.05カナダ・ド ルに下落すると見込む。

原題:Loonie’s Six-Month Lead at Risk as First G-7 Rate Increase Looms(抜粋)

--取材協力:Greg Quinn、Ilan Kolet、Millie Munshi、Whitney Kisling.

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