中国工商銀:1~3月増益率、3年ぶり低水準-価格決定力低

時価総額で銀行最大手、中国工商銀 行の1-3月(第1四半期)決算は前年同期比で14%増益となった。た だ、融資条件を決定する能力が当局の景気刺激策によって抑えられ、利 益の伸び率はほぼ3年ぶりの低さとなった。

27日発表によると、純利益は613億元(約7870億円)と、前年同期 の538億元から増加。ブルームバーグがまとめたアナリスト10人の予想 平均は617億元だった。

工商銀を含む国内のトップ3行は中小企業への融資を増やす一方、 不動産や地方自治体の資金調達部門などリスクの高いセクターへの与信 を減小することで、11四半期連続の増益の記録をさらに伸ばそうとして いる。野村ホールディングスによれば、香港上場の中国8行の1-3月 増益率は平均21%と、前年同期の約34%からの低下が見込まれる。

国泰君安証券の李偉アナリスト(深圳在勤)は決算発表前、「中国 の銀行の利益の伸びは今年、パッとしないだろう。2011年の利益拡大の 原動力となった銀行側の価格決定力が、景気減速とそれに伴う金融政策 緩和で弱まったためだ」と述べ、「融資需要も弱い。中国の銀行が過去 数年見られたような伸びを維持するのは難しいだろう」と続けた。

原題:ICBC Profit Growth Slows as China Stimulus Weakens Loan Pricing(抜粋)

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