全日空:今期純利益は大幅増益予想-国際線拡充、B787が貢献

全日本空輸は27日、今期(2013 年3月期)連結純利益予想を前期比42%増の400億円と発表した。首 都圏空港の発着枠拡大を受けて、国際線を拡充させ収益拡大を見込む ほか、燃費効率の良い「ボーイング787」(ドリームライナー)の 運航が本格的に利益に寄与する見通し。

営業利益は同13%増の1100億円、売上高は同6.3%増の1兆5000 億円と増収増益を予想。今期は、欧州金融不安の長期化や円高などに よる景気下押しのリスクがあるとしながらも、世界景気は弱い回復が 続くと想定している。

国際線は、成田-米シアトル・サンノゼ線を開設し、中核機材と している次世代中型旅客機B787を積極活用する。また、成田-ミ ャンマー線も開設するなど、北米やアジア路線のネットワークを拡充 させる。国内線でもB787の投入で競争力の向上を図る。

同社は3月末時点で6機のB787を保有しているが、今期には 14機を新たに受け取る予定。国際線の生産量は前期比で11%の伸びと なる。

前期は、売上高が前の期比4%増の1兆4115億円、営業利益が 43%増の970億円、純利益が21%増の282億円と増収増益だった。東 日本大震災の影響で国内線旅客事業が売上高で前の期比0.2%減の515 億円となったが、国際線の売上高は14%増の3200億円と大幅な伸びを 示した。

国際線のビジネス需要は、昨年6月には震災前の水準にほぼ回復 し、観光などの需要も夏場には前年同期並みの水準まで回復。中国や 欧州向など新規路線の設定や米航空会社とのジョイントベンチャーに よる共同運賃設定なども奏功した。

殿元清司常務は会見で、コスト削減について前期は300億円のコ スト削減に加え、今期以降のコスト削減予定額のうち30億円を前倒し で実施したと説明。今期は190億円を予定しているという。

また国際航空連合各社との共同事業(JV)については、今期、 「米ユナイテッド・コンチネンタル航空、独フルトハンザ航空との効 果が数十億円規模」になると述べた。

LCC(格安航空会社)については、連結対象で8月から就航を 開始するエアアジアジャパンの売上高は初年度となる今期80億円、収 支はトントンを見込んでいるとした。出資しているピーチ・アビエー ションについては、今期売上高が160億円でこれも収支トントンの見 通しとしている。ピーチについて殿元氏は「関西中心に需要を新たに 作り出すことに成功している」と述べた。

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