アジア最大の家電メーカー、韓国の サムスン電子の1-3月(第1四半期)純利益はアナリスト予想を上回 った。スマートフォン(多機能携帯電話)「ギャラクシー」の売上高が 急増し、半導体事業の収益低迷を補った。

同社の発表資料によると、純利益は5兆500億ウォン(約3600億 円)となった。ブルームバーグがまとめたアナリスト29人の平均予想は 4兆2400億ウォンだった。

サムスンは米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォ ーン)」やタブレット端末「iPad(アイパッド)」に対抗し、「ギ ャラクシー・ノート」などの新モデルを投入。これが携帯電話事業の1 -3月期営業利益を押し上げた。サムスンは半導体価格急落の状況下で 収益を維持するとともに、2190億ドル(約17兆7600億円)規模に達する スマホ市場で利益を上げるため、ギャラクシー・シリーズに期待をかけ ている。同社は1-3月期に、ノキアを抜いて世界最大の携帯電話メー カーとなったもよう。

ハンファ証券のソウル在勤アナリスト、アン・ソンホ氏は決算発表 前に電話インタビューで、サムスンの「利益は4-6月(第2四半期) から増加の一途をたどるだろう」と指摘。「電話事業では、勢いを阻み 得る要因は見当たらない。半導体事業も1-3月期に底入れした後、改 善する見通しだ」と分析した。

サムスンの株価の26日終値は前日比2.7%高の134万ウォン。年初来 では27%上げている。アップル株の年初来の上昇率は50%。

携帯電話部門は3倍増益

1-3月期の携帯電話部門の営業利益は約3倍増の4兆2700億ウォ ンとなり、ブルームバーグがまとめたアナリスト4人の予想中央値(4 兆100億ウォン)を上回った。

ブルームバーグニュースが実施した5件の調査の中央値では、サム スンの1-3月期の携帯電話機出荷台数(従来型含む)は約9200万台に 上った。ノキアが今月公表した同期の同社の出荷台数は8300万台(スマ ートフォン1200万台、従来型携帯電話7100万台)。

CLSAアジア・パシフィック・マーケッツのソウル在勤アナリス ト、マット・エバンズ氏は2日付リポートで、サムスンの1-3月期の スマホ販売台数は4400万台と、前年同期の3倍余りになったと推計され ると指摘した。その場合、同社はスマホ販売で世界でトップとなる。

アップルは25日、1-3月期のiPhone販売台数が3510万台と なり、同社の94%増益に寄与したことを明らかにした。iPadの販売 台数は1180万台だった。

サムスンは2月、新製品投入により今年のスマホとタブレット型コ ンピューターの販売倍増を目指すと表明。同社は従来型も含めた携帯電 話の今年の販売台数を約3億8000万台と見込んでいる。昨年は3億台 と、過去最高を更新していた。

「ギャラクシーS II」

サムスンの2月の発表によれば、同社のスマホ「ギャラクシー SII」の世界販売台数は、発売後わずか10カ月で2000万台に到達。一つ 前の機種より約7カ月早く同水準を達成した。同社のスマホとタブレッ トのギャラクシー・モデルはアップルのiPhone・iPadと競争 を展開している。

サムスンは来月、ロンドンで後継モデルを公表する計画。

ペン入力が可能で5.3インチ大画面を搭載したスマホ、ギャラクシ ー・ノートは昨年10月の発売以来、販売台数が500万台を超えた。サム スンは年末までに1000万台の販売を見込んでおり、スクリーンの大きさ が異なるペン入力製品の投入も計画している。

部門別業績

部門別では、半導体部門の1-3月期営業利益は7600億ウォンと、 前年同期比54%減少。アナリスト予想(1兆3100億ウォン)を下回っ た。ただ、アン・ソンホ氏によると、iPhoneとiPadに搭載さ れているプロセッサーを独占的に供給しているサムスンは、携帯機器向 け半導体の販売増の恩恵を受ける見通し。同氏は「サムスンは単なる DRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)メー カーではない」と指摘した。

ディスプレー部門の1-3月期損益は2800億ウォンの黒字と、昨年 の2300億ウォンの赤字から改善。テレビ事業の営業利益は5300億ウォン と、昨年同期の80億ウォンから増加した。サムスンは世界最大のテレビ メーカーでもある。

原題:Samsung Net Beats Estimates on Galaxy Phones, Demand for TVs (1) (抜粋)

--取材協力:Shinhye Kang.

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