【個別銘柄】任天堂やアルバク、三菱重急落、郵船やアドテスト買い

きょうの日本株市場で、株価変動 材料があった銘柄の終値は以下の通り。

任天堂(7974):前日比5.6%安の1万900円。2013年3月期の連 結純損益は200億円の黒字になる見通し、と26日に発表。携帯ゲーム 機「3DS」の不振や円高などで初の赤字決算となった前期から一転、 新型の据え置き機「WiiU」投入などで利益確保を図る。ただ、ブ ルームバーグ・データにあるアナリスト20人の事前予想の平均329 億円を下回り、失望売りを浴びた。前期連結純損益は432億円の赤字。

アルバック(6728):150円(19%)安の646円とストップ安で、 04年4月の株式上場以来の安値を付けた。12年6月期の連結純損益予 想を18億円の赤字から516億円赤字に下方修正する、と26日に発表。 FPD、PV製造装置の受注減少が続く。700人の希望退職者募集な ど事業構造改革費用260億円を特損計上することも影響。三菱UFJ モルガン・スタンレー証券では、投資判断を「アウトパフォーム」か ら「アンダーパフォーム」に、目標株価を1850円から596円に下げた。

三菱重工業(7011):5.5%安の364円。13年3月期の連結営業利 益は前期比7.2%増の1200億円になる見通し、ときょう午後1時に発 表。ブルームバーグ・データによるアナリスト18人の予想平均(1488 億円)に届かず、失望売りに押された。

日本郵船(9101):2.2%高の238円。13年3月期の連結純損益は 230億円の黒字(前の期は728億円の赤字)になる見通し、とこの日 の昼休み時間帯に発表。足元の運賃回復、LNG船の旺盛な輸送需要、 航空運送事業でのコスト削減の進展を見込む。ブルームバーグ・デー タによるアナリスト16人の予想平均(182億円)を上回り、午後に買 われた。今期純損益を110億円の黒字(前期は414億円の赤字)を計 画した川崎汽船(9107)も4.9%高の170円。一方、今期純損益予想 が30億円の黒字(前期は260億円赤字)と、アナリスト18人の予想 平均(145億円)を下回った商船三井(9104)は1%安の312円。

アドバンテスト(6857):7.2%高の1340円。13年3月期の連結 営業利益の予想レンジを120億円から200億円に設定する、と26日に 発表。前の期は8億3700万円。高成長が期待されるスマートフォン向 け各種半導体などのテスター需要が伸びる見通し。JPモルガン証券 では、収益構造が従来のメモリーを中心からスマホ・タブレットなど モバイル関連テスターへ変わった点を確認できたなどと指摘。投資判 断を「アンダーウエート」から「オーバーウエート」に、目標株価を 900円から1500 円に引き上げた。

武田薬品工業(4502):1.8%安の3485円。米食品医薬品局(FD A)から糖尿病新薬の追加データの提出を求められた、と26日に発表。 SMBC日興証券では、糖尿病新薬の承認の可能性が高いとみられて いただけに、ネガティブな印象とした。糖尿病薬「アログリプチン」 の米国販売時期予想を12年7-9月期から13年4-6月期に変更し、 13年3月期の連結営業利益予想を2170億円から2050億円に減額、目 標株価を3700円から3600円に見直した。

マキタ(6586):4%安の3090円。13年3月期の連結営業利益は 前期比9.3%減の440億円の見通し、ときょう午後2時20分に発表。 先進国の需要回復は緩やかで、新興国では低価格製品が売り上げの中 心になるとみる。ブルームバーグ・データにあるアナリスト15人の予 想平均値497億円を下回った。同社は電動工具が主力。

イビデン(4062):8.2%安の1649円と連日の大幅安。25日公表 の13年3月期の連結営業利益計画は前期比16%増の180億円と、事 前のアナリスト予想の平均267億円を下回ったことを嫌気する売りが 続いた。26日には、オーストリアの自動車排ガス浄化関連製品メーカ ー、セラムグループを6月までに買収すると発表。買収金額は非開示、 今期業績への影響は軽微としている。

アコーディア・ゴルフ(2131):11%高の6万1500円。PGMホ ールディングス(2466)が同業のアコゴルフに対し、経営統合提案を 検討していることが27日に分かった。PGMの神田有宏社長がブルー ムバーグ・ニュースの取材で明らかにした。PGMHDの終値は0.2% 安の6万2100円。

荏原(6361):8%高の325円。風水力事業での売り上げ増加や固 定費の削減などにより、12年3月期の連結営業利益は従来予想比15% 増の230億円(前の期比27%減)になったもようと、26日に発表。ブ ルームバーグ・データによるアナリストの事前予想平均値(173億円) を上回り、買いが膨らんだ。

ソフトバンク(9984):3.1%高の2396円。13年3月期の連結営 業利益は7000億円を確実に上回る、との予測を26日に公表。米アッ プルの携帯電話「iPhone」の好調に伴うデータ通信収入増など を引き続き見込む。12年3月期は前の期比7.3%増の6753億円で、7 期連続の最高益。また、前期年間配当は1株当たり40円と、前の期に 比べ8倍の水準に増配。好業績、株主還元姿勢が評価された。

信越化学工業(4063):3.6%高の4640円。SMBC日興証券では、 米国塩ビ樹脂事業が全体業績をけん引するだろうとし、13年3月期の 連結営業利益を1700億円と予想した。会社側が26日に公表した12 年3月期の連結営業利益は前の期比0.3%増の1496億円だった。ブル ームバーグ・データによると、決算発表後にリポートを発行したアナ リスト7人の今期予想の平均は1717億円。

エムスリー(2413):6.3%高の37万3000円。12年3月期の連結 純利益は前の期に比べ29%増の44億9200万円だった、と26日に発 表。収益柱の医療ポータル分野で、会員数増加を背景に医療関連会社 マーケティング支援が売り上げを伸ばし、調査分野も増収。海外も米 英を中心に好調で、為替変動のマイナスの影響を吸収した。13年3月 期は人件費増をこなし、前期比18%増の53億円を計画。野村証券で は投資判断「買い」を継続、MR君などのプラットフォームを生かす 派生ビジネスの充実、成長が見込める点を確認できたと評価した。

JT(2914):3.7%安の44万3500円。国内、海外ともにたばこ の販売が好調に推移するとし、13年3月期の連結営業利益は前期比

5.2%増の4830億円になる見通しと26日に発表。ただ、ブルームバー グがまとめたアナリスト7人の予想平均値(5232億円)には届かず、 失望売りが優勢となった。

NEC(6701):4%安の145円。きょうの取引終了後に決算発表 を控え、警戒感が強まった。午後3時半に発表した12年3月期の連結 純損益予想は1103億円の赤字(前の期は125億円の赤字)。同社は、 国内外で計1万人の人員削減を実施し、400億円の特別損失を計上す る予定と1月に公表していた。13年3月期は200億円の黒字を予想し たが、ブルームバーグ・データによるアナリスト11人の予想平均(293 億円の黒字)には届いていない。

ショーワ(7274):100円(17%)高の702円でストップ高。世界 的な自動車需要の増加に伴い、13年3月期連結純利益は前期比2.2倍 の55億円を見込む、と26日に発表。採算性の急改善を見込む買いが 膨らんだ。同社はホンダ系の自動車部品メーカー。

ワコム(6727):9.7%高の19万2200円。コンポーネント事業の 伸びが寄与し、12年3月期の連結純利益は前の期と比べ11%増の22 億円だった、と26日に発表。13年3月期は前期比65%増の36億円を 計画、成長加速を見込む買いが入った。

リコー(7752):1.8%高の724円。13年3月期の連結純損益は330 億円の黒字(前期は446億円の赤字)に転換する見通し、と26日に発 表。震災やタイ洪水の影響がほぼなくなるほか、構造改革効果が寄与 する。ブルームバーグ・データによるアナリスト16人の事前予想平均 値(287 億円の黒字)を上回り、買いが先行した。JPモルガン証券 では、投資判断を「アンダーウエート」から「中立」に引き上げた。

京セラ(6971):4%高の7860円。13年3月期の連結営業利益は 前期比33%増の1400億円になりそう、と26日に発表。携帯電話向け などに半導体や電子部品の販売が伸びる見通し。三菱UFJモルガ ン・スタンレー証券では、事前に予想した1290億円を大きく上回り、 ポジティブサプライズと指摘。ブルームバーグ・データによるアナリ スト19人の予想平均値は1179億円だった。

オムロン(6645):6.9%高の1707円。制御機器や電子部品などの 需要回復で、13年3月期の連結純利益は前期比74%増の285億円を計 画する、と26日に発表。ブルームバーグ・データにあるアナリスト 15人の予想平均値254億円を上回り、業況改善を見込む買いが入った。

ユアテック(1934):9.7%安の380円。26日に決算を発表、13 年3月期の連結営業利益は85億円の赤字と前期の64億円の黒字から の悪化を予想した。親会社の東北電力が震災の影響で厳しい経営環境 にあり、同社向け受注工事量の減少や取引価格低下を想定、前期比 21%減収を見込む。

愛三工業(7283):9.8%高の851円。ハイブリッド車など環境対 応車の生産が想定より増えたことが寄与し、12年3月期の連結営業利 益は55億円と従来想定の48億円から14%上振れて着地した、と26 日に発表。前の期との比較では、減益率が9.1%に縮小。13年3月期 は前期比37%増の75億円を見込み、業況改善が好感された。

チャーム・ケア・コーポレーション(6062):大証ジャスダック市場 にきょう新規株式公開(IPO)した。初値は1000円と公開価格の 950円を5.3%上回った。終値は1200円。大阪、奈良、京都、兵庫の 近畿地方4府県で、合計15カ所の介護付きや住宅型の有料老人ホーム を運営する。12年6月期の単独営業利益は前期比7.2%増の6億2200 万円、1株当たり純利益は168円92銭を見込む。公開価格から算出し た株価収益率(PER)は5.6倍。

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