スティグリッツ教授:欧州の緊縮策は「自殺」への処方箋

ノーベル経済学賞受賞者で米コロン ビア大学教授のジョゼフ・スティグリッツ氏は、欧州大陸は緊縮策に重 点的に取り組むことで「自殺」に向かっており、「悲惨な」状況にある と指摘した。

スティグリッツ氏(69)は26日にウィーンで記者団に対し、「いか なる大国でもこれまでに緊縮プログラムが成功したケースはない」と述 べ、「欧州のアプローチは間違いなく成功の見込みが最も薄いものだ。 欧州は自殺に向かっていると思う」と語った。

欧州連合(EU)27カ国はソブリン債危機の中で総額4500億ユーロ (約48兆円)の緊縮措置を実行している。一方で各国政府が財政赤字の 穴埋めや財政危機に陥る他の加盟国の救済資金拠出で借り入れを増やし たことから、ユーロ圏全体の債務は昨年、単一通貨導入以降で最高水準 に達した。

スティグリッツ氏はギリシャが欧州で緊縮策を導入している一部に すぎないなら当局は無視でき得ると述べた上で、「だが英国やフランス などの国が緊縮策を取れば、共同で緊縮策を講じるようなものであり、 それに伴う経済的な影響は悲惨なものになろう」と予想。同氏はまた、 ユーロ圏首脳は「緊縮策それ自体では機能せず、経済成長が必要である ことを理解している」ものの何の行動も伴っていないとし、昨年12月に 実行に合意したのはユーロの死を確実にする処方箋だと述べた。

原題:Stiglitz Says Europe’s Austerity Push Is Recipe for ‘Suicide’(抜粋)

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