米国株:続伸、ナスダック100指数は大幅高-アップル増益で

米株式相場は続伸。ナスダック100 種指数は年初来最大の上昇となった。アップルの四半期利益がほぼ倍増 したことが好感された。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議 長が景気浮揚へ向けた追加行動をとる準備が整っていると発言したこと も、株価を下支えした。

時価総額世界一のアップルは前日比8.9%急伸し、2008年11月以来 の大幅な上昇。航空宇宙最大手、ボーイングも大幅高。好調な商用機の 納入に伴い、生産水準は過去最高に達した。一方、建設機器メーカー最 大手、キャタピラーは大幅下落。売上高が予想に届かなかったことが嫌 気された。

ナスダック100指数は前日比2.7%高の2709.62。S&P500種株価指 数は1.4%上げて1390.69で引けた。ダウ工業株30種平均は89.16ドル (0.7%)高の13090.72ドル。米国の証券取引所全体での出来高は約68 億株と、3カ月平均にほぼ一致した。

MFSインベストメント・マネジメント(ボストン)のジェーム ズ・スワンソン最高投資責任者(CIO)は、「心強い決算だ。今シー ズンは低成長の環境下にありながら、企業が良好な収益を上げられるこ とが示された。決算がこの調子を維持する限り、市場にとっては明るい 兆候だと言えるだろう」と述べた。

予想を上回る経済統計や企業決算を背景に、S&P500種は年初か ら11%上昇している。欧州の景気が足かせとなっているものの、米国内 の成長がそれを補う形で貢献し、米企業の業績は予想を上回るケースが 増えている。今月10日以降に決算を発表したS&P500種の構成銘柄企 業の82%で、利益が予想を上回った。

決算が堅調

ブルームバーグの集計によると、増益率は平均11%と、決算シーズ ンの始まり時点でアナリストが予想した0.6%増を上回っている。S& P500種の主要10業種全てで決算は予想を上回り、金融と通信、テクノ ロジー関連企業は10%超の増益となった。

連邦公開市場委員会(FOMC)終了後に発表された声明を受け、 この日の相場は堅調に推移した。FOMCは声明で、経済成長は徐々に 加速するとの見通しを示した。借り入れコスト低下に向けた新たな措置 には踏み切らなかった。景気見通しと失業率予想では改善傾向が示唆さ れたものの、FOMCは異例な低金利を少なくとも2014年遅くまで維持 する方針をあらためて示した。

ウェルズ・ファーゴ・アドバンテージ・ファンズのポートフォリオ マネジャー、アン・ミレッティ氏は「金融当局は景気に保険対策を打っ ている」とし、「状況の改善が感じられるが、やや不安定だ。当局は状 況改善に向けて支援する姿勢を見せている。決算は好調で、市場は好感 している」と解説した。

テクノロジー株が高い

この日はS&P500種の主要10業種が全て上昇。同指数の構成比 率20%を占めるテクノロジー株が上げをけん引した。テクノロジー株指 数は3.2%高と、昨年11月以来の大幅な上昇となった。景気動向との関 連が強い銘柄で構成するモルガン・スタンレー・シクリカル指数 は1.6%上昇。小型株で構成するラッセル2000指数は1.8%上げて812.12 だった。

アップルは8.9%高の610ドルちょうど。中国での堅調な需要に支え られ、スマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォー ン)」の販売台数は2012年1-3月に予想を上回る3510万台に達した。 中国での売上高は同社の総売上高の20%を占めた。

ボーイングは5.3%上げて77.08ドル。コカ・コーラは1.1%高 の74.93ドルで取引を終えた。一方、キャタピラーは4.6%安と、ダウ平 均構成銘柄中で最大の下げとなった。

原題:U.S. Stocks Rise as Nasdaq-100 Has Biggest Jump in 2012 on Apple(抜粋)

--取材協力:David Wilson、Erik Schatzker、Christine Harper、Adam Satariano.

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