4月25日の米国マーケットサマリー:ドルは総じて下落 (訂正)

ニューヨークの為替・株式・債券・ 商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3219   1.3197
ドル/円             81.34    81.32
ユーロ/円          107.53   107.32


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       13,090.95     +89.39     +.7%
S&P500種           1,390.72     +18.75    +1.4%
ナスダック総合指数    3,029.63     +68.03    +2.3%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .26%        .00
米国債10年物     1.99%       +.01
米国債30年物     3.15%       +.02


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,642.30    -1.50     -.09%
原油先物         (ドル/バレル)  104.08      +.53     +.51%

◎外国為替市場

25日のニューヨーク外国為替市場ではドルが主要通貨の大半に対 して下落。バーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長が景気浮揚で 必要とあれば、追加の行動をとる準備がなお整っていると述べたことに 反応した。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は会合後に声明を発表し、今後 数四半期にわたり緩やかな成長にとどまった後、徐々に加速するとの見 通しを示した。借り入れコスト低下に向けた新たな措置には踏み切らな かった。声明発表後のドルは対円で上昇する場面もあった。南アフリ カ・ランドやオーストラリア・ドルは株式相場の上昇に伴い上げた。景 気浮揚策は通常、リスクの高い資産に恩恵を与える。投資家が日本や米 国といった国の低金利を敬遠し、高リターンを求めるためだ。

ウェルズ・ファーゴの主任為替ストラテジスト、ニック・ベネンブ ローク氏(ニューヨーク在勤)は、「バーナンキ議長発言が金融当局の 見通しに色を付けたのは確かだ」と述べた。「議長が追加措置を講じる 用意があることが示唆された。市場では議長は金融政策の決定に際して は忍耐強く、慎重に行動する人だと明確に受け止められた」と続けた。

ニューヨーク時間午後3時37分現在、ドルは対ユーロで0.1%下落 して1ユーロ=1.3214ドル。ドルは対円でほぼ変わらずの1ドル=81 円34銭。円は対ユーロで0.1%下落して1ユーロ=107円47銭。

◎米国株式市場

米株式相場は続伸。ナスダック100種指数は年初来最大の上昇と なった。米アップルの四半期利益がほぼ倍増したことが好感された。 バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が景気浮揚へ向けた 追加行動をとる準備が整っていると発言したことも株価を下支えした。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、ナスダック100指数 は前日比2.7%高の2709.62。S&P500種株価指数は1.4%上げ て1390.69となっている。ダウ工業株30種平均は0.7%高の13090.72ド ル。

MFSインベストメント・マネジメント(ボストン)のジェーム ズ・スワンソン最高投資責任者(CIO)は、「心強い決算だ。今シー ズンは低成長の環境下にありながら、企業が良好な収益をあげられるこ とが示された。決算がこの調子を維持する限り、市場にとっては明るい 兆候だと言えるだろう」と述べた。

予想を上回る経済統計や企業決算を背景に、S&P500種は年初か ら11%上昇している。欧州の景気が足かせとなっているものの、米国内 の成長がそれを補う形で貢献し、米企業の業績は予想を上回るケースが 増えている。今月10日以降に決算を発表したS&P500種の構成銘柄企 業の82%で、利益が予想を上回った。

◎米国債市場

米国債相場は続落。米連邦公開市場委員会(FOMC)が経済成 長ペースの加速を予想した一方、追加の資産購入など借り入れコスト 低下のための新たな措置には踏み切らなかったことが背景にある。

この日は30年債を中心に値下がりした。FOMC声明ではインフレ については幾分か上向いたとする一方、ガソリン値上がりの影響は一時 的なものにとどまるとも予想した。財務省が実施した5年債入札(発行 額350億ドル)の結果によると、最高落札利回りは0.887%と、入札直前 の市場予想(0.905%)を下回った。これを受け、相場は一時下げを縮 める場面があった。

ナショナル・ペン・インベスターズ・トラストの運用担当者、ジェ ームズ・バーンズ氏は「FOMCは依然として不動の姿勢だ」と指摘。 「様子見モードが続いており、経済指標に左右される状況だ」と続け た。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時10分現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の2.01%。同年債(表面利率2%、2022年2月償 還)価格は10/32下げて99 28/32。

30年債利回りは4bp上げて3.17%。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は小幅反落。米連邦公開市場委員会 (FOMC)が追加の刺激措置に踏み切らなかったことで、インフレ加 速への懸念が後退した。

FOMCは声明で、「委員会は、向こう数四半期は緩やかな成長に とどまり、その後徐々に加速すると予想している」と表明した。金 は2008年末以降、大きく上昇している。FOMCが政策金利を過去最低 に据え置き、いわゆる量的緩和で機関債や国債を計2兆3000億ドル相当 購入したことが背景にある。

ペンション・パートナーズの主任投資ストラテジスト、マイケル・ ゲイド氏(ニューヨーク在勤)は電話インタビューで「新たな流動性供 給への期待が打ち砕かれた」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物6 月限は前日比0.1%安の1オンス=1642.30ドルで終了。年初から は4.8%値上がりしている。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は続伸。米連邦公開市場委員会 (FOMC)が声明で、米経済は緩やかな成長から徐々に加速すると の見解を示し、景気浮揚に向けた新たな措置には踏み切らなかったこ とが背景。

FOMCは声明で、「委員会は、向こう数四半期は緩やかな成長に とどまり、その後徐々に加速すると予想している」と表明した。原油は これより先、下落する場面もあった。米国の在庫が増加したことや、イ ランの駐ロシア大使が同国は核開発プログラムの拡大中止に関するロシ アの提案を検討していると発言したことが材料視された。

エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キ ャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は 「FOMC声明の影響が市場全般にみられる」と指摘。「経済成長が見 込まれているという事実は需要にとって好ましい。将来的な刺激措置の 余地も残された」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物6月限は前日 比57セント(0.55%)高の1バレル=104.12ドルで終了。これは1週間 ぶりの高値。年初からは5.4%上昇している。

ニューヨーク・ニューズルーム   1-212- 617-3007

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 西前 明子 Akiko Nishimae +1-212-617-2601 anishimae3@bloomberg.net Editor: Shigeru Chiba 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE