FOMC:緩やかな成長から徐々に加速へ-政策は据え置き

米連邦準備制度理事会(FRB)の バーナンキ議長は連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、景 気浮揚で必要とあれば、追加の行動をとる準備がなお整っていることを 明らかにした。24、25両日に開催されたFOMCは金融政策を変更しな かった。

議長は「この景気回復局面が続き、インフレが目標近辺にとどまる ことを確実にするよう、引き続き必要に応じて追加措置を講じる用意が ある」と発言した。

FOMCは成長と失業率に関するメンバーの最新見通しを公表。異 例な低金利を少なくとも2014年遅くまで維持する方針をあらためて示し た。

声明は「委員会は、向こう数四半期は緩やかな成長にとどまり、そ の後徐々に加速すると予想している」と記述。「住宅セクターは、改善 の兆候がいくつか見られるものの、依然として低迷している」とした。

雇用拡大のペースが減速するなか、FOMCは追加の景気刺激策に は踏み切らなかった。失業率も金融当局を満足させるほど速くには低下 していない。

金融市場の緊張

声明はさらに「世界の金融市場での緊張は引き続き景気見通しに著 しい下振れリスクをもたらしている」と指摘した。これまで5回の会合 でも世界の金融市場での緊張に言及しており、3月の声明はそのような 緊張は「和らいできている」と表現していた。

三菱東京UFJ銀行のクリス・ラプキー氏(ニューヨーク在勤)は 「成長が徐々に加速するのであれば、追加緩和策の議論は終わる可能性 がある。ほとんどのFOMCメンバーが、景気が減速した場合のみ追加 緩和を検討するためだ」と語った。

FOMCメンバーの今年の成長および失業率予測によると、中央傾 向は今年第4四半期の失業率が平均7.8-8%。1月時点では8.2 -8.5%だった。成長率は2.4-2.9%と、1月の2.2-2.7%から上方修 正された。

個人消費支出(PCE)物価指数については、1.9-2%上昇と予 想した。従来見通しは1.4-1.8%上昇だった。中央傾向はメンバー17人 のうち最も高い3つと最も低い3つの予想を除いたもの。

ツイストオペ

FOMCは4000億ドル相当の短期債を売却し、期間が長めの証券を 同額購入する、いわゆる「オペレーション・ツイスト(ツイストオ ペ)」で保有証券の残存期間延長を継続する方針もあらためて示した。 ツイストオペは6月末に完了する予定。FOMCは政府機関債と住宅ロ ーン担保証券の償還元本を住宅ローン担保証券に再投資する現行方針の 維持も発表した。

インフレについては「幾分か上向いてきており、これは主に原油と ガソリンの値上がりを反映している」と指摘した。ただ、石油高のイン フレへの影響は「一時的なものにとどまる」と予想した。

3月の会合以降、原油価格は下落しており、全米自動車協会 (AAA)によると、ガソリン価格は全米平均で1ガロン=3.84ドル と、今月4日に付けた年初来のピークである3.94ドルから下落してい る。

リッチモンド連銀のラッカー総裁は3会合連続で反対票を投じた。 同総裁はかねて2013年に利上げを実施する必要性が出てくる可能性が高 いとの認識を示している。

原題:Bernanke Says Fed ‘Prepared to Do More’ After Policy Unchanged(抜粋)

--取材協力:Alexandre Tanzi、Jeff Kearns.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE