エルニーニョ現象で米国は冷夏の可能性、電力需要は低下も

太平洋赤道域の日付変更線付近から 南米ペルー沿岸にかけての広い海域で海面水温が高くなるエルニーニョ 現象の可能性を受け、米国では全般に今夏は気温が平年より低くなると 気象予報会社が指摘している。エアコン使用などに必要な電力の需要は 低下する可能性もある。

ウェザー・サービシズ・インターナショナルの主任気象予報士、ト ッド・クロフォード氏は、5月が平年より温暖になる見込みでその後は 昨年とは「かなり異なるパターンを予想している」と述べた。

商品トレーダーはエネルギー需給を見極める上で気温の予報を注視 している。米エネルギー省によると、米国の電力源は石炭が39%、天然 ガスが28%、原子力が20%。

米海洋大気庁によると、米国の地続きの地域では2011年6-8月に 史上2番目の暑さを記録。平均気温はカ氏74.5度(セ氏23.6度) と、1901-2000年の平均を2.4度上回っていた。1895年以降で最も暑い 夏だったのは36年で、平均気温は74.6度だった。

クロフォード氏によると、テキサス州を中心に南部は気温が昨年よ り著しく低くなる見通し。同州は昨年、平均気温が86.9度と全米で最も 暑い夏を記録していた。昨年は同じ海域で海面水温が平年より低い状態 が続くラニーニャ現象が広がり、米国全般に平年より気温が高く、乾燥 した状態だった。

原題:El Nino May Cool U.S. This Summer, Cutting Electric Demand (1)(抜粋)

--取材協力:Bill Banker.

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