円売り先行、リスク回避緩和で一時全面安-日米金融政策見極めへ

東京外国為替市場では円売りが先行 し、一時、主要通貨に対して全面安となった。堅調な株価を背景にリス ク回避の緩和に伴う円売り圧力が継続。日本銀行の追加金融緩和観測も 引き続き円の重しとなったが、米連邦公開市場委員会(FOMC)、日 銀金融政策決定会合と注目イベントを控えて、一方的に持ち高を傾けづ らく、午後にかけては円を買い戻す動きも見られた。

ドル・円相場は一時、1ドル=81円56銭と2営業日ぶりの水準まで ドル買い・円売りが進行。その後は円が下げ渋り、前日のニューヨーク 市場午後遅くの水準(81円32銭)付近まで値を戻す場面があった。

三井住友銀行市場営業統括部の山下えつ子チーフ・エコノミスト は、FOMCでは「特段サプライズはない」とみており、FOMC通過 後は「すぐに日銀会合で何か緩和的な追加策が出るだろうという予想で 少し円安に動いていく展開」を予想。ただ、日銀の決定も資産買い入れ 等基金の増額など「言われているような具体策のどこかに落ち着くとみ られ、そうであれば、結果を見てあらためて動くということもあまりな いだろう」と語った。

ユーロ・円相場は一時、1ユーロ=107円65銭と2営業日ぶりの円 安値を記録。その後、107円前半まで値を戻したが、欧州市場に向けて は再び107円後半へ値を切り上げている。

一方、ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.3200ドル前後でもみ合って いたが、午後にはユーロ買いが優勢となり、一時1.3218ドルまで値を切 り上げた。

FOMC

FOMCはワシントン時間の25日午後零時半(日本時間26日午前1 時半)前後に声明を発表する。その後、同2時に金利、成長、インフ レ、失業に関する予想を公表。同2時15分からバーナンキ議長が記者会 見を行う。

エコノミストらの予想では、FOMC声明は少なくとも2014年遅く まで低金利を維持する方針を示す見通し。三菱東京UFJ銀行金融市場 部の内田稔シニアアナリストは、「今のところバーナンキ議長などが言 っていた通りで、米経済はある程度改善はしているがそれほどどんどん 良くなるわけではないし、失業率も緩やかにしか下がらない。そうなる と、声明は従来通りやや慎重なトーンを維持して、大きな文言の変更は ないだろう」と話した。

日銀政策

一方、ブルームバーグが有力日銀ウオッチャー14人を対象にした調 査では、全員が27日の日銀会合での追加緩和を予想した。日銀は2月14 日の会合で、消費者物価指数(CPI)前年比1%上昇が見通せるまで 強力に金融緩和を推進すると表明。今会合後に示す経済・物価情勢の展 望(展望リポート)で2012、13年度のコアCPIの見通しが1%に届か ないことから、景気と物価を後押しするため、資産買い入れ等基金の増 額による追加緩和に踏み切るとの見方が強い。

三菱東京UFJ銀行の内田氏は、市場には日銀の追加緩和に加え、 結果発表後に円高に振れるシナリオすら織り込まれていると指摘。「あ とは買い入れ対象国債の残存年限延長などいろいろあるが、いずれにし ろ日銀は緩和的姿勢でそこは維持するはずなので、発表内容によって多 少上下に行くものの、全体としてみればドル・円の下支えだということ で整理している」と話した。

--取材協力 三浦和美 Editors: 青木 勝, 持田譲二

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