NY外為:ユーロ、対主要通貨の大半で上昇-欧州の入札を好感

24日のニューヨーク外国為替市場で はユーロが主要通貨の大半に対して上昇。スペインやイタリア、オラン ダの国債入札を順調にこなしたことから、ユーロ圏内のソブリン債危機 が深刻化しているとの懸念が後退した。

オーストラリア・ドルが下落。同国の消費者物価が2009年以来の小 幅な伸びにとどまったことが材料となった。南アフリカ・ランドなどそ の他の資源国通貨は対ドルで上昇した。米住宅市場が落ち着きつつある ことを示す指標を受けて、株価や商品相場が上昇したことも手掛かり。

GFTフォレックスの通貨調査担当ディレクター、キャシー・リー ン氏(ニューヨーク在勤)は「やや楽観的な見方が出ている」と述べ、 「イタリアやスペインなどで国債入札が実施され、周辺国の国債利回り への圧力をある程度、軽減しただけでなく、一部の高利回り通貨の買い にもつながった」と指摘した。

ニューヨーク時間で午後5時現在、ユーロは対ドルで0.3%上昇し て1ユーロ=1.3197ドル。ユーロは対円で0.5%上昇して1ユーロ=107 円32銭。円は対ドルで0.2%下げて1ドル=81円32銭 。

スペイン債は上昇。オランダ2年債利回りは低下し、ほぼ5カ月で 最大の下げ幅となった。同国は2014年償還債と37年償還債を入札した。 イタリア政府はゼロクーポン債25億ユーロの入札を実施。入札後にイタ リア債利回りは低下した。

オランダのルッテ首相は議会演説で、経済の低迷を直視し、債務危 機を確実に回避しなければならないと主張した。一方で野党からは、財 政赤字目標を忠実に守る必要はないとの声が出ている。同首相は前日に 内閣総辞職の意向をベアトリックス女王に伝えた

米住宅統計

朝方発表された全米20都市を対象にした2月の米スタンダード・ア ンド・プアーズ(S&P)/ケース・シラー住宅価格指数は、前年同月 比で3.5%低下したが、下落率は前月から縮小した。また、3月の米新 築住宅販売は前月比で減少したが市場予想は上回った。

南アフリカ・ランドは対ドルで0.6%高、カナダ・ドルは同0.4%上 昇した。一方、オーストラリア・ドルは対ドルでほぼ変わらずの1豪ド ル=1.0315ドル。一時は今月11日以来の安値まで売り込まれた場面もあ った。

英ポンド、円

英ポンドは一時、対ユーロで20カ月ぶり高値をつけ、対ドルでも約 5カ月ぶりの高値に上昇。25日には第1四半期の国内総生産(GDP) が発表される。市場予想では前期比0.1%増が予想されている。昨年第 4四半期は0.3%減少した。

ポンドは対ユーロで一時0.1%高の1ユーロ=81.44ペンスまで上昇 したが、その後0.2%安の81.74ペンスに下げた。ドルに対しては一 時0.2%値上がりしたものの、上げは続かずほぼ変わらずで終えた。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、円は年初来で8.3%低下と最も下げがきつい。ドルは2.4%の下 げ、ユーロは0.5%安となっている。

円はこの日、主要通貨の大半に対して下げた。日本銀行が27日開く 金融政策決定会合で追加金融緩和を決定するとの観測が背景にある。日 銀の白川方明総裁は先週、訪問先のニューヨークで金融緩和の継続にコ ミットしていると述べた。

原題:Euro Gains Versus Most Peers as Sales Ease Concern; Aussie Drops(抜粋)

--取材協力:Chris Fournier.

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