今日の国内市況(4月24日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は 以下の通り。

●日本株は4日続落、欧州政情懸念し金融中心下げる-景気敏感一角も

東京株式相場は4日続落し、日経平均株価が終値で5営業日ぶり に9500円を割り込んだ。欧州主要国の政情不安定化を受け、債務問題解 決に向けたプロセスに先行き不透明感が広がった。証券や銀行、その他 金融など金融株が下落。海運や鉄鋼、商社といった景気敏感業種の一角 も安い。

TOPIXの終値は前日比5.60ポイント(0.7%)安の803.94、日 経平均株価は同74円13銭(0.8%)安の9468円4銭。日経平均は一時下 げ幅が100円を超す場面も見られたが、相場の割高感や過熱感の解消を 受けて売り急ぐ動きは見られず、引けにかけて下げ渋った。

大和住銀投信投資顧問株式運用部の岩間星二ファンドマネジャー は、政情不安定化を受けて、昨年から繰り返して来た欧州債務不安絡み の「相場の谷にはまり込んでいる」と指摘。ただ、ロンドン銀行間取引 金利(LIBOR)の動きは安定していることから、「金融不安までに は至っていない」とし、本格化する企業の来期計画の発表を受けて相場 はある程度持ち直す、との見方を示した。

●債券は反落、高値警戒や20年入札結果受け-欧州懸念で朝方買い先行

債券相場は反落。朝方は、欧州政局懸念などを背景に前日の米国債 相場が続伸した流れを引き継いで買いが先行した。しかし、その後は高 値警戒感から売りが優勢になり、午後に発表された20年債入札結果を受 けて、相場は一段安となった。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊債券ストラテジス トは、きょう実施の20年債入札結果について、「最低落札価格が市場予 想よりも低かった。入札結果や相場が直近高値まで達していたこともあ り、午後に値を下げた」と述べた。

東京先物市場で中心限月6月物は4営業日ぶりに反落。前日比9銭 高の143円04銭と、中心限月の日中で2月14日以来の高値で始まった。 その後は徐々に水準を切り下げ、午後の20年入札結果発表後には142 円77銭まで下落。結局は16銭安の142円79銭で引けた。現物債市場で長 期金利の指標となる新発10年物の321回債利回りは前日比横ばい の0.91%と、2010年10月29日以来の低水準で開始。その後は水準を切り 上げ、午後2時40分過ぎには2ベーシスポイントbp)高い0.93%まで上 昇。その後は0.925-0.93%で推移している。

●円上昇、欧州不安でリスク回避-日米金融策見極め、対ドル80円後半

東京外国為替市場では、円が主要通貨に対して全面高となり、対ド ルでは一時1ドル=80円台後半で、4営業日ぶりの円高値を付けた。ユ ーロ圏の債務問題や政局不安が強まる中、リスク回避の流れが継続し、 円買い圧力がかかった。

ドル・円相場は、円が朝方に付けた81円20銭を下値にじりじりと水 準を切り上げ、午後に入り一時80円86銭まで円高に振れた。その後は81 円ちょうど近辺まで戻し、午後3時55分現在は80円92銭付近で推移。ユ ーロ・円相場も朝方に付けた1ユーロ=106円82銭から、一時106円32銭 と4営業日ぶりの水準まで円高が進み、同時刻現在は106円60銭前後で 取引されている。

外為オンライン情報サービス室の佐藤正和顧問は、日経平均株価の 下落幅が一時100円を超えるなど、欧州情勢の不透明感を背景としたリ スク回避の動きが目先の円買いにつながったと説明。しかし、週内に日 米の金融政策決定会合を控えて、米国が緩和策を見送る見通しにある一 方で、日本は追加緩和をしなければ市場の失望を誘いかねない状況にあ り、「明らかに緩和に向けた圧力が強い」と言い、一段と円買いを先行 させる動きは見込みにくいとしている。

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