4月23日の欧州マーケットサマリー:ドイツ債上昇、仏蘭の政局不安で

欧州の為替・株式・債券・商品 相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3135   1.3219
ドル/円             81.09    81.52
ユーロ/円          106.51   107.79


株              終値   前営業日比 変化率
ダウ欧州株600  251.75     -6.04    -2.3%
英FT100     5,665.57   -106.58   -1.8%
独DAX      6,523.00   -227.12   -3.4%
仏CAC40    3,098.37   -90.21    -2.8%


債券          直近利回り 前営業日比
独国債2年物      .11%        -.03
独国債10年物     1.64%       -.07
英国債10年物     2.12%       -.05


商品                  直近値   前営業日比 変化率
金   現物午後値決め  1,629.00    -12.50    -.77%
原油 北海ブレント        117.73     -1.03     -.87%

◎欧州株式市場

23日の欧州株式相場は3カ月ぶり安値に下落。ユーロ圏と中国で 製造業活動の縮小が示されたほか、緊縮策をめぐってオランダのルッ テ首相が内閣総辞職を表明したことが手掛かり。

フランスのルノーを中心にした自動車株や、アルセロールミタル などの商品銘柄に売りが目立った。オランダのINGグループやエイ ゴンも大幅安。同国が最上級格付けを失うとの懸念が強まったためだ。 一方、決算が市場予想を上回った同国家電メーカー、ロイヤル・フィ リップス・エレクトロニクスは3.3%の値上がり。

ストックス欧州600指数は前週末比2.3%安の251.75で終了。 1月16日以来の安値となった。先週は国際通貨基金(IMF)によ る世界の成長率見通し上方修正や予想を上回る米企業決算を受け、週 ベースで5週間ぶりの上げを演じていた。

INGインベストメント・マネジメントのシニアストラテジスト、 パトリック・ムーネン氏は「この日は相場が調整するありとあらゆる 理由があった」と指摘。「週末を挟んで欧州の政治環境に改善が見ら れず、予想より弱いマクロ経済のデータは明らかに失望を誘うものだ。 全体的な市場のセンチメントは弱気に転じたが、私としてはこれが調 整以上のものであるとは全く懸念していない」と付け加えた。

この日に発表された4月のユーロ圏総合景気指数(速報値)は

47.4と、前月の49.1から低下。ブルームバーグ・ニュースがまと めたエコノミスト予想中央値では、49.3への改善が見込まれていた。 4月の中国製造業購買担当者指数(PMI)速報値は49.1。3月は

48.3(改定値)だった。いずれも50が活動の拡大と縮小の境目。

同日の西欧市場では、アイスランドを除く17カ国で主要株価指 数が下落した。

◎欧州債券市場

23日の欧州債市場ではドイツ国債が上昇し、5年物と10年物の 利回りが過去最低を付けた。緊縮策をめぐりオランダの少数連立政権 が崩壊寸前となったほか、フランス大統領選の第1回投票でサルコジ 大統領が2位に甘んじたことが手掛かり。

オランダ10年債の同年限のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅 (スプレッド)は3年ぶりの幅に拡大。オランダで財政赤字削減が頓 挫し、欧州の債務危機対応が遅れるとの懸念が高まった。フランス国 債は選挙結果を受けて、ドイツ国債を下回るパフォーマンスとなった。

ドイツ国債は堅調。この日発表されたユーロ圏の4月の総合景気 指数は低下し、製造業もサービス業も予想以上に活動が縮小している 状況を示した。

KBC銀行の調査責任者ピエ・ラマン氏(ブリュッセル在勤)は 「オランダの政権弱体化とフランスの選挙結果が市場にリスクオフ効 果をもたらした」と述べた。

ロンドン時間午後4時22分現在、ドイツ10年債利回りは前週 末比7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.64%。 一時は1.633%まで下げ、過去最低を記録した。同国債(表面利率

1.75%、2022年7月償還)価格はこの日、0.61上げ100.99。 5年債利回りはこれまでの最低となる0.601%まで低下する場面もあ った。

オランダ10年債利回りは前週末比11bp上昇の2.43%。ドイ ツ10年債に対するスプレッドは17bp拡大し78bp。ブルームバ ーグがまとめたデータによると、これは2009年3月以来の最大。フ ランス10年債の同年限のドイツ国債に対するスプレッドは7bp広 がり145bp。今月20日には149bpと、1月9日以降で最大の幅 となった。

◎英国債市場

23日の英国債市場では10年債相場が5営業日ぶりに上昇。オラ ンダの政局混迷とフランス大統領選が債務危機を食い止める取り組み に影響を及ぼすとの懸念から、英国債に安全を求める動きが広がった。

フランス大統領選の第1回投票で社会党のオランド候補が現職の サルコジ大統領を抑えて首位に立ち、結果は決選投票にもつれ込んだ。 オランダの少数連立政権が一部政党の協力を失ったため、総選挙が前 倒しで実施される見通しとなった。

インベステック・バンク(ロンドン)のアナリスト、エリザベ ス・アフセス氏は「欧州諸国の問題が引き続き英国債を左右するだろ う」と発言。「選挙後のフランスを含め、各国の国債とのスプレッド が大きく拡大した。オランダでも情勢が混乱している。こうした状況 に関わっていないことが英国債のプラス要因だ」と述べた。

ロンドン時間午後4時25分現在、10年債利回りは前週末比5ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.12%。一時は8 bp低下し、10日以降で最大の下げとなった。同国債(表面利率4%、 2022年3月償還)価格はこの日、0.505上げ116.630。

ドイツ10年債は上昇し、利回りはユーロ導入以後の最低となる

1.633%を付けた。オランダ10年債は下げ、ドイツ10年債に対す る利回り上乗せ幅(スプレッド)は3年ぶりの幅に拡大した。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 小林 恭子 Kyoko Kobayashi +1-212-617-5230 kkobayashi39@bloomberg.net Editor: Shigeru Chiba 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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