ユーロ圏全体の政府債務が過去最大、11年のGDP比率87.2%

ユーロ圏17カ国の2011年債務は対域 内総生産(GDP)比で、ユーロ導入以後の最大に膨らんだ。各国政府 が財政赤字の穴埋めのほか、債務危機で困難に陥った国々への救済資金 を賄うため借り入れを増やしたことが響いた。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)の23日発表によれば、 ユーロ圏諸国の政府債務はGDP比で87.2%と、10年の85.3%を上回 り、1999年のユーロ導入以後の最高の比率となった。ギリシャ が165.3%で最悪となった一方、エストニアは6%で最も小さかった。

借り入れコストが持続できない水準に達し救済受け入れを余儀なく されたギリシャとアイルランド、ポルトガル向けの支援額は計3860億ユ ーロ(約41兆円)となり、その大部分は域内で賄われている。スペイン とイタリアも支援を要請するとの懸念で両国の国債は6週続落。利回り は3カ国が救済受け入れに追い込まれた水準の7%に近づいている。

イタリアの11年政府債務の対GDP比率は120.1%で、域内2番目 の規模。スペインは68.5%と、前年の61.2%から上昇した。ドイツ は81.2%と、前年(83%)の水準を下回った数少ない国となった。ユー ロ圏で上限に定められる60%以内に抑えたのはエストニアとルクセンブ ルク、スロベニア、スロバキア、フィンランドの5カ国のみだった。

発表によると、救済資金を賄うコストはマルタの場合でGDPの 1%に達し、ドイツとイタリア、スペインでは0.8%、フランスで は0.7%となった。

ユーロ圏全体の財政赤字はGDP比で4.1%と、前年の6.2%から縮 小。債務危機の拡大を食い止めるとともに、財政再建が可能であること を投資家に納得させようと、ギリシャやスペイン、フランスなど域内諸 国は緊縮策を講じている。

アイルランド

一方、アイルランドの11年財政赤字はGDPの13.1%で、域内最大 となった。同国が国際支援を受け入れる中で設定された目標は10.4%。

同国財務省が電子メールで配布した23日の資料によると、国内の一 部銀行に約58億ユーロの公的資金を注入したため、赤字が増えた。この 要因を除いたベースでのGDP比率は9.4%だったという。

原題:Euro-Region Debt Rises to Highest in Single Currency History (1)(抜粋)

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