今日の国内市況(4月23日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は 以下の通り。

●日本株3日続落、業況警戒し海運や電力安い-重要日程控え売買低調

東京株式相場は3日続落。前週1週間の上げが目立った海運株が業 績懸念から売られ、減配リスクなどに警戒が広がった電気・ガス株も安 い。日米双方で金融政策を決める重要日程を控え、投資家の様子見姿勢 も強かった。

TOPIXの終値は前週末比2.40ポイント(0.3%)安の809.54、 日経平均株価は同19円19銭(0.2%)安の9542円17銭。両指数とも反発 して始まったが、為替が円高に振れた午前後半から失速し下落転換。午 後は前日終値を挟み、こう着ムードを強めた。東証1部の売買代金 は9287億円と、1月17日(8231億円)以来の低水準。

ITCインベストメントパートナーズの山田拓也シニアポートフォ リオマネジャーは、日米の金融政策決定会合で「何が出てくるかわから ないため、これをいい口実に投資家は静観している」と指摘。為替の円 高方向への動きが相場の重しとなる一方、中国の経済統計がやや改善し たことが相場を下支えした、と見ていた。

●債券は続伸、緩和観測強く買い優勢-長期金利は1年半ぶり低水準

債券相場は続伸。日本銀行が27日に開く金融政策決定会合で追加緩 和を決めるとの観測を背景に買いが優勢だった。先物は2カ月ぶりに一 時143円台に乗せたほか、新発5年債と10年債利回りはともに1年半ぶ りの低水準を付けた。

トヨタアセットマネジメントの深代潤チーフファンドマネジャーは 足元の市場について、「日銀による資産買い入れ等基金の増額に加え て、対象国債の年限長期化まで想定した動き。最大限の緩和を織り込み つつある」と説明。一方、「先物市場は27日の会合前に買い持ち高を圧 縮したい意向もありそう」と言い、5月以降は買い一辺倒の需給に変化 が出るとの見方も示した。

東京先物市場で中心限月6月物は、前週末比2銭高の142円75銭で 開始。直後から徐々に水準を切り上げ、午前の終了前には143円00銭ま で上昇し、日銀が追加緩和を決めた2月14日以来の143円乗せとなっ た。午後は142円90銭付近のもみ合いとなり、結局は22銭高い142円95銭 で引けた。現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の321回債利 回りは同0.5ベーシスポイント(bp)低い0.925%で開始。午前10時50分前 には1.5bp低い0.915%と、2010年11月5日以来の水準まで低下した。午 後1時前からは0.92%で推移している。

●円全面高、アジア株軟調でリスク回避-日銀緩和織り込む、81円前半

東京外国為替市場では円が全面高。欧州債務問題の先行きに対する 警戒などがくすぶる中、軟調な株価を背景にリスク回避に伴う円買いが 優勢となった。今週は24、25日に米連邦公開市場委員会 (FOMC)、27日に日本銀行の金融政策決定会合が予定されており、 日米の金融政策が焦点となっている。

円は対ドルで1ドル=81円後半から一時、81円21銭まで上昇。日銀 の追加緩和観測を背景に前週末には10日以来の安値となる81円78銭を付 けていた。ユーロ・円相場も1ユーロ=107円後半から一時、106円93銭 まで円高が進行。22日実施されたフランスの大統領選挙の第1回投票で は、社会党のオランド前第1書記と現職のサルコジ大統領の決選投票の 実施が決まった。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券クレジット市場部外貨商品課 長の塩入稔氏は、円の上昇について、オーストラリアの物価指標も弱 く、「株もどちらかというと安いので、その辺が影響しているのではな いか」と分析。その上で、市場では日銀の追加緩和はかなり織り込まれ ているとし、会合後にはいったん円が買い戻される可能性が高いと語っ た。

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