ブラックロック、ムーディーズが格下げの銀行との取引縮小も

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世界最大の資金運用会社ブラックロ ックは、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが一部 の銀行格付け引き下げに踏み切った場合、それら金融機関との取引縮小 を迫られる見通しだ。

特定の保有資産について取引相手の信用格付けの基準を定める顧客 のポートフォリオ運用委託契約にブラックロックは従う義務があり、格 下げがあれば、対象銀行との取引離れにつながると広報担当ボビー・コ リンズ氏は説明した。

ムーディーズはグローバル資本市場業務を行う銀行と証券会社17社 の格付けの見直しを行っており、モルガン・スタンレーとスイスの UBSはこれまでで最も低い水準に格下げされる可能性がある。

ブラックロックのローレンス・フィンク会長兼最高経営責任者 (CEO)は米紙ニューヨーク・タイムズに対し、金融機関は一段と厚 い資本バッファーを確保しており、ムーディーズによる銀行の格下げの 動きは一部根拠がないとの見方を示した。同会長はブラックロックがど の銀行を懸念しているかには言及しなかった。

ブラックロックが格下げされる銀行との取引を縮小する可能性につ いては同紙が報じていた。

モルガンSとシティ、BOA

ムーディーズが現在、格付け見直しを行っている17社に対して2月 に言及した最大限の格下げを実施した場合、世界の投資銀行上位9行の 格付けの上位層と下位層との格差が拡大することになる。

JPモルガン・チェースとドイツ銀行、クレディ・スイス・グルー プがジャンク級(投機的格付け)を5段階上回る「A2」、ゴールドマ ン・サックス・グループとバークレイズ、UBSがそれよりも一段階低 い「A3」と見込まれるのに対し、モルガン・スタンレーとシティグル ープ、バンク・オブ・アメリカ(BOA)はトップグループを3段階下 回ることになり、JPモルガンとモルガン・スタンレーの開きはこれま でで最も大きくなる。

原題:BlackRock May Shift Business From Some Banks If Moody’s Cuts (1)(抜粋)

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