東芝テック:米IBMからPOS事業を買収-自己資金680億円で

東芝の子会社である東芝テックは 17日、米IBMから流通業向けPOS(販売時点情報管理)端末を主 体とするリテール・ストア・ソリューション(RSS)事業を、今夏を めどに買収すると発表した。買収資金8億5000万ドル(約680億円) は自己資金で賄う予定。

発表資料によると買収で東芝テックは、POSシステムで世界的な リーディングカンパニーとなる。同社は日本にIBMと共同出資の持ち 株会社を設立して株式の80.1%を取得。将来的には残りをIBMから 買い取る計画。支払いは譲渡完了日とその1年後、3年後の3回に分け て実施する。

東芝は昨年7月にスイスの次世代電力計企業ランディス・ギアを買 収する一方、今月1日に富士通への携帯電話事業売却を完了するなど、 事業の選択と集中を進めている。買収は17日付日本経済新聞朝刊が先 行して報道し、東芝テック株は一時3年ぶりの上昇率を示したが、東芝 株は小幅高の後、前日比変わらずで取引を終えた。

エース経済研究所の安田秀樹アナリストは、海外展開を本格化させ たい東芝テックと、ハード重視からの転換を進めているIBMとの利害 が一致したとコメント。ただ、RSS事業の11年度年商が11.5億ドル (約920億円)である点をとらえ「東芝全体へのインパクトは大きくな い」とも指摘している。

東芝テック広報担当の水野隆司氏によると、買収資金は手元の資金 で賄う予定。同社保有の現預金は昨年末現在181億円だが、これとは別 に、東芝グループへの預け金が640億円ある。日経報道によるとIBM のPOS端末世界シェアは首位の22%で、東芝テックは4位の7%。

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