食用油:南米の干ばつで在庫減少、需要は過去最高水準に

食用油の需要が過去最高水準に達し ている。一方、南米全域が干ばつに見舞われ穀物に被害が出ているた め、食用油の在庫率は30年ぶりの低水準に落ち込むとみられている。

米農務省の推計によると、大豆油やパーム油、菜種油など食用油9 種の消費量は今年3.9%増加し、需要に対する在庫率は1977年以来の低 水準になると予想される。ブルームバーグがアナリストやトレーダー11 人を対象に実施した調査の中央値では、クアラルンプール市場のパーム 油価格は12月31日までに8.9%上昇し1トン当たり3800リンギットにな るとみられている。パーム油は食用油の中で最も消費量が多い。

生産高が過去最高水準に達する中、小麦相場は過去1年間に23%、 トウモロコシ相場は19%、それぞれ下落している。一方、世界最大の大 豆産地である南米全域が干ばつに見舞われたため大豆価格は上昇してい る。米政府の推計によると、米国のトウモロコシの作付けが1937年以来 の高水準となる一方、大豆は5年ぶりの低水準に落ち込む見通し。多く の農家は1月までに種子の大半を購入する。それ以降、大豆相場 は19%、パーム油は13%それぞれ上昇している。

UBSの農業ストラテジスト、ウェイン・ゴードン氏は「食用油市 場の需給は予想より速いペースで逼迫(ひっぱく)している。価格はま だピークに達していない」と指摘した。同氏は約1年前、乾燥した天候 で南米産穀物に影響が出るとの見通しを示していた。

原題:Drought Draining Stocks of Oils Amid Record Demand: Commodities(抜粋)

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