4月16日の米国マーケットサマリー:ユーロ、対円で2月来の安値

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3139 1.3078 ドル/円 80.45 80.93 ユーロ/円 105.70 105.83

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 12,921.41 +71.82 +.6% S&P500種 1,369.57 -.69 -.1% ナスダック総合指数 2,988.40 -22.93 -.8%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .27% +.00 米国債10年物 1.98% .00 米国債30年物 3.13% +.00

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,649.70 -10.50 -.63% 原油先物 (ドル/バレル) 103.06 +.23 +.22%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが円に対して今年2月以来の安 値に下げた。スペイン当局者が欧州中央銀行(ECB)に一段の支援を呼 びかけたことを引き金に、同国債利回りは年初来最高に上昇した。

ユーロはドルに対して一時、2カ月ぶりに1ユーロ=1.30ドルを下 回った。午後に入りリスク意欲が盛り返し、株式相場も下げを埋める展開 になると、ユーロは主要取引通貨の大半に対して上げた。3月の米小売売 上高が予想を上回る増加を示し、米景気回復への信頼が高まったことを手 掛かりに、ノルウェー・クローネと南アフリカ・ランドが買われた。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジの主任市場アナリスト、 オマー・エシナー氏(ワシントン在住)は「市場は特にスペインとイタリ アへの不安を募らせている」と指摘。「リスク回避の地合いが若干弱まっ た。ドルは夜間に上昇していたが、この日はユーロや一部の資源国通貨に 対するドル相場に下げ圧力がかかっている」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時10分現在、ユーロは円に対して前週末比

0.1%安の1ユーロ=105円71銭。一時は104円63銭と、2月20日 以来の安値に沈む場面もあった。ドルに対しては0.5%高の1ユーロ=

1.3138ドル。一時は1.2995ドルまで下げていた。ユーロは英ポンド に対してほぼ変わらずの1ユーロ=82.59ペンス。一時82.10ペンスと、 2010年9月以来の安値に下げる場面も見られた。円は対ドルで0.6%上 昇し1ドル=80円46銭。一時は80円30銭と、2月29日以来の円高 水準となっていた。

◎米国株式市場

米株式市場は買い優勢。米小売売上高の伸びが市場予想を上回ったこ とで景気に対する楽観が強まった。S&P500種株価指数は先週、週間 ベースで年初来最大の下げとなっていた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、米証券取引所全体の騰 落比率は6対5。S&P500種株価指数は前週末比0.1%未満下げて

1369.57。ダウ工業株30種平均は0.6%上昇し12921.41ドル。

ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズのエリック・ティール最 高投資責任者(CIO)は電話インタビューで、「米国の景気回復の動き は失われていないようだ」と指摘。「企業の利益は拡大傾向が続くだろう。 そうしたことから、相場は底堅い動きとなっている」と続けた。

米商務省が発表した3月の小売売上高(速報値)は、季節調整済みで 前月比0.8%増加した。エコノミスト予想の中央値は0.3%増だった。

◎米国債市場

16日の米国債市場で、10年債利回りが2営業日連続で2%を下回っ た。欧州ソブリン債危機が悪化しつつあるとの見方が強まり、投資家は安 全な資産を求めた。

朝方発表された3月の米小売売上高は予想以上の伸びを示したが、 米10年債利回りは約5週ぶり低水準をつけた。スペイン債利回りは今週 の入札を前に4カ月ぶり高水準を記録した。ニューヨーク連銀管轄地区の 製造業活動は4月に拡大ペースが鈍化し、5カ月ぶり低水準となっ た。

RWプレスプリッチの政府・機関債取引担当マネジングディレクター、 ラリー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は「欧州情勢がすべてだ。 懸念が消えることはない。これが米国債を支えている」と述べ、「市場は 究極の疑問に対する答えにたどり着きつつあり、スペインが注目されてい る。その疑問とはつまり、危機が波及しているのかどうかだ。今のところ 誰もが慎重になっている」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間午 後2時57分現在、10年債利回りは前営業日比1ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)下げて1.97%。同年債(表面利率2%、2022年 2月償還)は100 1/4となっている。

10年債は一時1.94%と、3月7日以来の最低をつけた。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。米株式相場の上昇を背景に、安全逃 避先としての金の需要が後退した。

S&P500種株価指数は一時0.7%高。米小売売上高が予想を上回 る伸びとなり、米経済に対する楽観的な見方が広がった。同株価指数は先 週、週間ベースでは今年最大の下落となっていた。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズ(シカゴ)のヘッ ドディーラー、フランク・マギー氏は電話インタビューで、「今日は資金 が株式に流れている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物6月 限は前営業日比0.6%安の1オンス=1649.70ドルで終了。今月に入っ てからは1.3%値下がりしている。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反発。シーウェイ・パイプラインの輸送 方向を反転する日程が前倒しされたことや、3月の米小売売上高の伸びが 予想を上回ったことが背景。

ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油とブレン ト原油の価格差は2月以来の幅に縮小した。カナダのエンブリッジと米エ ンタープライズ・プロダクツ・パートナーズは規制当局への届け出で、オ クラホマ州クッシングからメキシコ湾岸への同パイプラインを通じた原油 輸送を5月に開始すると明らかにした。米商務省が発表した3月の小売売 上高(速報値)は、季節調整済みで前月比0.8%増加。ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は0.3%増だった。

BNPパリバ・プライム・ブローカレッジ(ニューヨーク)のディレ クター、トム・ベンツ氏は「シーウェイ・パイプラインの輸送方向は反転 され、メキシコ湾岸への供給が増えることになる」と指摘。「米経済指標 を見ると、前向きな内容のものが多い。米経済の改善が続くならば、着実 な需要が見込まれる」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物5月限は前営業日 比10セント(0.1%)高の1バレル=102.93ドルで終了。年初からは

4.2%値上がりしている。

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