GPIF:6月終りにも新興国株に投資開始、成長性に着目-外株運用

世界最大の資産規模を持つ日本の年 金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、早ければ今年度第1四 半期(4-6月)の終わりからBRICS5カ国(ブラジル、ロシア、 インド、中国、南アフリカ)、を含む新興国株への投資を始める。成長 性などの観点から外国株運用の一環として資産に組み入れる。

GPIFの三谷隆博理事長(63)は13日のブルームバーグ・ニュ ースとのインタビューで、「運用受託機関の選定が終了し、それぞれの 国で口座開設の手続きをしている」と述べた。MSCI新興国市場指数 を指標に、BRICS諸国のほか、韓国、台湾、トルコ、エジプト、チ リなどに投資する。

三谷氏は運用方針として、アクティブ運用が中心で「指数をベース に受託機関の裁量に任せる」との考えを示した。運用額に関しては「先 進国に比べ流動性が劣る点もあり、少額から始め徐々に増やしていく」 方針としている。受託機関や運用額は投資開始時に公表する。

一方、従来から研究しているヘッジファンドや不動産といったオル タナティブ投資については、企業年金資産を消失させたAIJ問題を受 け、「多少ハードルが高くなった部分はある」と指摘。実際の投資は、 「相当中身がはっきりしていないとできない」などと依然、慎重姿勢を 示している。

今年度は高齢化で保険料収入が減り年金支払いが増えるため、8兆 8700億円と前年度に続き資産を取り崩す。三谷氏は「財投債の満期償還 金のほか、市場の状況を見ながら保有資産を売却する」という。

GPIFの積立金の運用(資産配分)は政府規定により国内債券が 67%、国内株式11%、外国債券8%、外国株式9%、短期資産5%と決 められている。11年12月末の運用資産額は108兆1300億円。同年4- 12月期の運用利回りはマイナス2.5%だった。

--取材協力:池田祐美 Editor: 平野和 山中英典

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE