米中部で地震が頻発しているのは 「ほとんど間違いなく」人為的なもので、油・ガス田掘削の際に地下に 注入される廃水が原因ではないか、との見方を米地質調査所の研究が示 した。

同研究によると、2000年までの30年間で米中部の地震は年間平均21 件だったが、09年に50件、10年に87件、11年に134件と増加傾向にあ る。

この統計を含め研究報告の抜粋は来週サンディエゴで開かれる米地 震学会に提出され、議論される。水圧破砕に対する規制強化の動きがあ る中で、エネルギー業界に一層圧力がかかりそうだ。

デービッド・ヘイズ米内務次官は12日に掲載されたブログで、「地 質調査所は、深堀井への廃水注入が大幅に増えている地域で地震活動が 増加傾向にある一連の例を示した」と述べた。

ヘイズ次官は、地震の規模が「かなり小さく」被害はほとんどない と指摘。廃水を注入した井戸が全て地震を誘発しているわけではなく、 井戸が地震を引き起こしているかどうかを判断する方法もないと述べ た。

オハイオ州当局は先月、昨年の地震の原因について天然ガス掘削の 際に実施された水圧破砕の廃水注入によるものと結論付けた。

チェサピーク・エナジーやキャボット・オイル・アンド・ガスなど の企業が所属する米天然ガス連合の広報担当者、ダニエル・ウィッテン 氏は電子メールで「廃水を注入している井戸と水圧破砕を行っている井 戸には違いがある。国内には廃水を注入している井戸が14万カ所以上あ り、地震活動と関連する可能性があるものはほんの一握りにすぎない」 と述べた。

環境保護局はガス井の大気汚染や廃水処理を規制する規則を準備し ている。内務省は油井設計の基準改正や水圧破砕に使われる化学物質の 開示を義務付ける規則を検討している。

原題:Earthquake Outbreak in U.S. Tied to Fracking Wastewater (1)(抜粋)

淡路毅 +81-3-3201-2107 tawaji@bloomberg.net

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