三菱UFJ:英中豪に続き米運用会社に出資へ-過半も視野に海外強化

三菱UFJフィナンシャル・グルー プは米国の運用会社への出資を検討している。これまでの英国、中国、 豪州での投資と合わせ、海外の資産運用業務を拡大する。東海岸を拠点 とする会社などを念頭に当面は50%未満の出資とする方針。将来的には 株式の過半を取得し経営を掌握することも視野に入れている。

三菱UFJ信託銀行の若林辰雄社長が10日のインタビューで、こ うした考えを明らかにした。同行は今後3年で最大1500億円を海外の 運用会社などに投資する方針で、資本提携により、日本の投資家向けの 海外資産運用サービスを拡充する一方、海外投資家向けにグローバルな 運用商品を提供するビジネスの拡大を図る。

若林氏(59)は海外運用会社への出資について、投資家からの「国 境を越えた分散投資の需要は高まっており、当行にとって真に国際化が 必要な分野」と強調。「顧客や資金量ともに圧倒的に多い米国」に高い 関心を示した。東海岸で株、社債、オルタナティブなど多彩な商品をそ ろえた運用会社などが「論理的にはターゲットとなる」としている。

同行は2008年以降、英アバディーン・アセット・マネジメント、 中国のSYWG・BNPパリバ・アセット・マネジメント、豪AMPキ ャピタル・ホールディングスの海外運用会社3社と相次ぎ資本提携。い ずれも出資は15-33%にとどまっている。若林社長は「アジアを代表す る『グローバルな運用会社』になるのが目標」と述べた。

純利益1000億円超を目標

三菱UFJでは、三菱東京UFJ銀行の平野信行頭取(60)が08 年に完全子会社化した地銀ユニオンバンカル(カリフォルニア州)を中 心に米国での商業銀行業務を拡大する方針を示している。米国などの運 用会社への出資や買収などにより、資産運用業務も含め、大手邦銀グル ープとして国際戦略を強化する。

若林氏は4月1日付で社長に就任。海外投資計画は14年度までの 新中期経営計画にも盛り込んだ。若林氏は「グループへの収益貢献を目 に見える形で示すため最終利益にこだわりたい」と述べ、15年3月期の 同行純利益を前期の762億円から1000億円超に引き上げる目標を掲げ た。前期の三菱UFJのグループ連結純利益は5831億円だった。

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