薄氏の失脚、中国経済の安定促す可能性-権力移行にプラスか

中国・重慶市トップの共産党委員会 書記を務めた薄熙来氏が失脚し、同氏の妻が英国人殺害容疑で司法当局 に送致されたことは、10年に1度の指導部交代を控える共産党の団結を 促し、経済を安定させる効果があるかもしれない。

国営新華社通信によると、中国共産党は10日、薄氏(62)が「深刻 な規律違反」に関与した疑いがあるとして、同氏の党中央・政治局の職 務を停止した。新華社は別の報道で、同氏の妻・谷開来容疑者らが英国 人実業家ニール・ヘイウッド氏の殺害に関与した疑いで身柄を拘束され たと伝えた。

招商証券のマネジングディレクター、ロナルド・ワン氏は、第18回 共産党大会を前に薄氏の失脚が中国の一層の安定を促す可能性があると みている。今秋開催の同大会では新たな最高指導者と政治局幹部が選ば れる。英投資調査会社トラステッド・ソーシズの中国担当ディレクタ ー、ジョナサン・フェンビー氏は、薄氏が党中央の職務にとどまってい たら、中国の集団指導体制を乱す恐れがあったと話す。

ヘンダーソン・グローバル・インベスターズ(ロンドン)のマイケ ル・カーリー氏は電子メールで、「薄氏の党中央・政治局からの追放 は、中国の円滑な権力移行にとってプラスと受け止められるべきだ」と 指摘。「薄氏は中国政界の希望の星だったが、改革よりも伝統を重んじ る政策を掲げた異端者でもあった」との見方を示している。

原題:Bo Xilai Ouster May Calm China Passage to Slower Economic Growth(抜粋)

--取材協力:Nicole Gaouette、Weiyi Lim、Sarah Jones.

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