米国株:反発、S&P500種は6日ぶり上昇-アルコア決算好感

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米株式相場は反発。S&P500種株 価指数は前日までの5日連続安に終止符を打った。アルミ生産大手アル コアの1-3月(第1四半期)決算で損益が予想外の黒字だったことが 好感された。

ダウ工業株30種平均銘柄の中で最初に四半期決算を発表したアルコ アは6.2%上昇。バンク・オブ・アメリカ(BOA)とJPモルガン・ チェースを中心に金融株も上昇した。S&Pに採用される住宅建設株11 銘柄で構成される指数は上昇。ウェルズ・ファーゴが実施した調査で住 宅市場の明るさが示されたのが手掛かり。

S&P500種は0.7%高の1368.71。前日までの5日間で4.3%値下が りした。ダウ工業株30種平均は89.46ドル(0.7%)上昇して12805.39ド ルだった。

D.A.デービッドソンのチーフ市場ストラテジスト、フレデリッ ク・ディクソン氏は、「アルコアの決算が市場の暗い雰囲気を変える一 因となった」と述べ、「最初の決算発表で明るいサプライズがあるとい うのはいつも良いことだ。今は事態が今後どのように好転するのか動向 を注視し、資金を再び投じる時期を見極める時だ」と続けた。

S&P500種は前日まで昨年11月以来最長となる5日連続安。欧州 の債務危機や米労働市場に対する懸念が背景にあった。

S&P500種は年初来から8.8%上昇。ブルームバーグがまとめたア ナリスト予想によると、今年第1四半期の1株当たり増益率は0.8% と、昨年第4四半期の4.9%からの減速が見込まれている。2012年全体 の予想は8.3%増。今年1月時点の予想では第1四半期の増益率は4.1% となっていた。

企業の決算シーズン

フェデレーテッド・インベスターズのファンドマネジャー、ローレ ンス・クリアチュラ氏は、決算への期待はまだ低く、企業利益の意外な 材料が相場を押し上げる可能性があると指摘。「決算シーズンが進むに つれ、明るいサプライズを期待してもいいのではないか。企業の経営陣 はうまく期待を抑制している」と続けた。

この日のアルコアは6.2%高。シティグループのアナリスト、ブラ イアン・ユー氏は、「すべての事業で予想以上の利益を得たことが増益 につながった」と述べ、「優秀なコスト管理が重要な役割を果たしたの だろう」と分析した。

金融株

S&P500種産業別10指数の中で金融株は1.6%高と最大の伸びだっ た。BOAは3.8%上昇、JPモルガンは2.4%値上がりした。

24銘柄で構成されるKBW銀行指数は今年第1四半期に26%上昇し ていた。

アルパイン・ウッズ・キャピタル・インベスターズの運用担当者、 ピーター・コワルスキ氏は「銀行株が一本調子に上昇するとは思えな い」と指摘。「ファンダメンタルズ(基礎的諸条件)が追い付くと見越 す必要があり、業界が若干の向かい風に直面していることもある」と述 べた。

景気敏感株で構成されるモルガン・スタンレー・シクリカル指数 は1.2%上昇。小荷物輸送のフェデックスは1.5%高、住宅建設のパル ト・グループは9.1%急伸した。

この日のアップルは0.4%下落。米司法省が11日、電子書籍の価格 設定で共謀したとしてアップルやニューズ・コープ傘下ハーパー・コリ ンズなど複数出版社を相手取り提訴したことが嫌気された。

原題:U.S. Stocks Halt Five-Day Drop After Alcoa’s Unexpected Earnings(抜粋)

--取材協力:Dakin Campbell、Corinne Gretler.

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