欧州債:スペインなど高利回り国債が下落、債務危機の懸念再燃

欧州債市場では、スペインを中心に 欧州の高債務国の国債が下落した一方、ドイツ国債利回りは過去最低に 迫った。世界景気の減速で域内債務危機が深刻化するとの見方が広がっ た。

ドイツ10年債は、その他のユーロ圏各国の国債のパフォーマンスを 上回った。欧州中央銀行(ECB)による民間銀行に対する融資提供で は域内全体への危機拡大を食い止めるには不十分との観測が広がってい る。

その一方、代替投資先を物色する動きを背景にスイスの6カ月物証 券入札で落札利回りはマイナスとなった。6日発表の米経済統計で雇用 の伸びが鈍化したことをきっかけに株安となり、米国債と英国債も買わ れた

ソシエテ・ジェネラルの金利戦略グローバル責任者、バンサン・シ ェニョー氏(パリ在勤)は、「ECBの流動性対策にもかかわらず債務 問題が解決されておらず、ユーロ圏に対する懸念が再び高まった」と述 べ、「米国の非農業部門雇用データの内容が悪かったこともリスク回避 の動きをさらに強めた。周辺国の国債利回りは当面、上昇し続ける公算 が大きい」と語った。

ロンドン時間午後4時13分現在、スペイン5年債利回りは前営業日 比31ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の4.93%と、1月 9日以来の高水準に達した。同国債(表面利率4.25%、2016年10月償 還)価格はこの日、1.205下げ97.28。

スペイン10年債は4日続落し、利回りは23bp上昇し5.99%となっ た。同年限のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は33b p拡大し435bp。

ドイツ10年債利回りは10bp低下し1.64%。昨年9月23日に付けた 過去最低の1.636%に近づいた。5年債利回りは10bp下げ0.617%と、 これまでの最低を記録。2年債利回りも5bp低下し0.093%。ブルー ムバーグがデータ集計を開始した1990年以来の最低となった。終値ベー スで、初めて日本の2年物国債利回りを下回った。

原題:Spanish Notes Lead Debt Slump as German Yields Fall to Records(抜粋)

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