【個別銘柄】ソニーなど電機安い、トヨタとスズキ上昇、イズミ急騰

きょうの日本株市場で、価格変動材 料の出た銘柄の終値は以下の通り。

電機株:ソニー(6758)が前日比3.5%安の1586円、パナソニック (6752)が4%安の671円など。日本銀行はきょうの金融政策決定会合 で、全員一致で金融政策の現状維持を決定した。追加緩和を期待してい た一部投資家が円を買い戻し、東京外国為替市場のドル・円相場は、午 前の1ドル=81円台後半から午後には一時81円28銭、ユーロ・円は1ユ ーロ=107円中盤から一時106円80銭までそれぞれ円高に振れ、企業収益 への影響が懸念された。

シャープ(6753):4.3%安の530円。12年3月期の連結最終損益が 従来予想の2900億円から3900億円前後まで赤字が拡大したもよう、と10 日付の日本経済新聞朝刊が報じた。太陽電池の販売苦戦や、主力のテレ ビ事業の不振などが響いていると日経は報じている。ゴールドマン・サ ックス証券は、前期末BPSが540円まで低下することになり株価には ネガティブと指摘。大型液晶は3月末の在庫が非常に高水準で、4月以 降もさらなる在庫削減による業績悪化を予想した。

資源関連株:国際石油開発帝石(1605)が0.8%安の52万3000円、 JXホールディングス(5020)が2%安の487円、住友金属鉱山 (5713)が1.3%安の1078円。ニューヨーク原油先物相場は9日、0.8% 安の1バレル=102ドル46セントで終了。また、銅先物は2%安の1ポ ンド=3.72ドルまで下落し、一時3.705ドルと2月17日以来の安値を付 けた。

トヨタ自動車(7203):1.5%高の3360円。野村証券は9日、目標 株価を3900円から4600円に引き上げた。ガソリン高でハイブリッドカー が日米で一段と普及し、東南アジアでも市場拡大が続くと予想。株価は 本格的な業績回復を織り込んでいない、との見方を示した。12年1-3 月期の営業利益は会社計画を1000億円上回る2570億円と推定。

日立建機(6305):1.7%高の1736円。JPモルガン証券は9日、 目標株価を1700円から2000円に引き上げた。足元では中国を除く建設機 械市場は好調を維持しており、販売は堅調に推移しているようだと指 摘。中国建機市場も年後半にかけて持ち直すと予想しており、13年3月 期の営業利益予想を687億円から741億円に引き上げた。

スズキ(7269):2%高の1906円。ゴールドマン・サックス証券は 9日、投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。13年3月期はイ ンド事業が回復するとして、営業利益予想を1400億円から1500億円に上 方修正。インド収益の復活とインド以外のアジア事業の収益拡大が明ら かになる可能性が高いと予想する。

関西電力(9503):3.4%高の1351円。関西電力大飯原子力発電所 3、4号機の再稼働に向けて4大臣会合が9日開かれ、枝野幸男経済産 業相は提出された関電の安全対策実施計画(工程表)について、「再稼 働の安全基準におおむね適合している」と述べた。今後、地元自治体に 再稼働を要請する見込みで、原発再稼働に対する期待が高まった。

カルビー(2229):6.7%高の4590円。中国での売上高とシェア拡 大を図るため、中国の現地会社と伊藤忠商事との3社で、合弁会社「天 津カルビー食品有限公司」を7月をめどに設立する、と9日に発表。出 資比率はカルビーが51%となっており、クレディ・スイス証券は、利益 貢献には時間を要するが、マジョリティ出資で主導権を確保した点はポ ジティブと評価した。

イズミ(8273):14%高の1781円。発行済株式総数の15.1%に当た る1438万7100株を5月31日に消却する、と9日に発表。また、13年2月 期の連結純利益予想は、前期比31%増の145億円を見込んだ。株主還元 姿勢や堅調な収益成長期待を好感した買いが膨らんだ。

荏原製作所(6361):5.4%高の293円。ドイツ・インフラサーブ・ プロジェクトのプラン引き渡しに伴い、12年1-3月期に追加改造工事 費用と貸倒引当金で計9400万ユーロ(約101億円)を計上する、と9発 表。クレディ・スイス証券は、イメージしていた費用負担額を大きく下 回るうえ、インフラサーブ問題について完全終止符が打てる意味でもポ ジティブな印象と指摘した。

ユニー(8270):8%高の923円。広告費や販売促進費などの経費 抑制を受けて、総合小売業やコンビニエンスストア部門で営業利益が上 昇、12年2月期の連結営業利益は前期比25%増の440億円だった、と9 日に発表。13年2月期に関しても、連結純利益は前期比4.5倍、年間配 当は3円の増配を予想した。

メルコホールディングス(6676):3.8%安の1818円。一時1815円 と52週安値を更新した。ハードディスクの価格高騰による製品価格値上 げの影響で主力のストレージ製品の販売台数が減り、ネットワーク製品 も価格下落などで売り上げが伸び悩み、12年3月期の連結営業利益は前 の期に比べ40%減の64億円と従来計画の84億円から下振れたもようと9 日に発表。厳しい業況が嫌気された。

ベルパーク(9441):2.4%高の12万8100円。ソフトバンクモバイ ルの機種変更台数は計画を下回るが、利益率の高い新規販売台数が増加 したことで12年12月期の営業利益予想を従来の30億円から前期比11%増 の31億5000万円に上方修正する、と9日に発表。足元の業況堅調が好感 された。

クリエイトSDホールディングス(3148):3.3%高の2173円。薬 剤師、登録販売者の適正配置によるカウンセリング販売強化の効果や、 販管費効率化などの影響で12年5月期の連結営業利益予想を従来の79億 円から87億円に上方修正すると9日に発表。前期比では6.2%減益予想 が一転、3%増益となる見込み。収益性の改善が好感された。

プライムワークス(3627):8%安の7万1200円。スマートフォン 出荷台数の増加を受けAndroid向けアプリケーション、サービスに関す るソリューション事業が伸長、12年2月期の連結営業利益は前の期に比 べ2.7%増の5億3600万円だったと9日に発表した。ただ、東洋経済新 報社の会社四季報春号の予測値6億円には届かず、増益率の鈍さが懸念 された。13年2月期は前期比12%増の6億円を計画。

インターアクション(7725):11%高の4万3950円。一時4万5700 円と昨年7月以来の高値を付けた。主力のCCD、C-MOSイメージ ャ向け検査用光源装置が半導体メーカーの生産設備増強に伴う需要で好 調に推移、11年6月-12年2月期の連結営業損益は3億100万円の黒字 と、前年同期の8500万円の赤字から改善したと9日に発表。3億3000万 円で据え置いた12年5月通期計画に対する進ちょく率は91%に達し、上 振れを見込む買いが膨らんだ。また、期末に1株当たり400円の復配を 発表したことも支援材料。

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