3月の米雇用者数12万人増に減速-再就職断念で失業率は低下

3月の米雇用統計では、雇用者の伸 びが市場予想を下回った。米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナン キ議長は、経済成長が上向かなければ最近の雇用の増加ペースは続かな い可能性があるとの認識を示しているが、今回の統計はそうした懸念を 裏付けた格好だ。

米労働省が6日に発表した3月の雇用統計によると、非農業部門雇 用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比12万人増と、ここ5カ月 で最も小幅な伸びにとどまった。ブルームバーグ・ニュースがまとめた エコノミストの予想中央値は20万5000人増だった。前月は24万人増(速 報値22万7000人増)に修正された。家計調査に基づく失業率は8.2% と、前月の8.3%から低下し、2009年1月以来の低水準。

失業率の低下は、失業者が職探しをあきらめて、労働市場から退出 したことが背景にある。この結果、労働参加率は63.8%と、前月 の63.9%から低下した。

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO) のストラテジスト、トニー・クレセンツィ氏はブルームバーグラジオの インタビューで、「力強い雇用の伸びという点では持続性に欠けてい る」と指摘。「脱出速度を生み出すだけの力強さはまだ見られない。つ まり、今の経済には金融当局による追加刺激策なしに自律的に回復でき るだけの力強さはないということだ」と続けた。

小売業が大幅人員縮小

民間部門の雇用者数は12万1000人増。市場予想は21万5000人増だっ た。製造業部門の雇用は3万7000人増えた。一方、サービス部門は9万 人増と、前月の20万4000人増から伸びが大幅に鈍化した。小売り部門は 3万4000人減で、2カ月連続マイナス。建設部門も7000人減で、2カ月 連続で前の月を下回った。

政府職員は1000人減少し、前月の7000人増から再びマイナスに転じ た。

週当たりの平均賃金は806.96ドルと、前月の807.56ドルから減少し た。週平均労働時間は34.5時間(前月34.6時間)に短縮された。

失業者に加え、経済悪化でパートタイム就労を余儀なくされている 労働者や職探しをあきらめた人などを含む広義の失業率は14.5%と、前 月の14.9%から低下した。

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原題:Employers Added 120,000 Jobs in March, Fewest in Five Months (2)(抜粋)

--取材協力:Lorraine Woellert、Alexandre Tanzi.

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