米国株:小幅続落、失業保険申請件数は改善も欧州懸念影響

米株式相場は3日続落。S&P500 種株価指数は週間ベースで年初来最大の下げとなった。米新規失業保険 申請件数は4年ぶり低水準に下げたものの、欧州債務危機への懸念が再 燃したことを背景に売りが膨らんだ。

アルミ生産のアルコアと、複合企業ゼネラル・エレクトリック (GE)は大幅安。下落率はダウ工業株30種平均の構成銘柄で上位に入 った。ワイン最大手のコンステレーション・ブランズは12%安と、S& P500種の構成銘柄中で最も下げがきつい。同社が発表した業績見通し がアナリスト予想に届かなかったことが嫌気された。一方、キャボッ ト・オイル・アンド・ガスは上昇。原油先物価格が3日ぶりに反発した ことが買いを誘った。米家具インテリア用品小売りのベッド・バス・ア ンド・ビヨンドは利益が市場予想を上回ったことを受けて大幅上昇。消 費財・サービス株の上げを主導した。

S&P500種株価指数は前日比0.1%安の1398.08。ダウ工業株30種 平均は14.61ドル(0.1%)下落して13060.14ドル。この日の米証券取引 所全体の出来高は約58億株と、3カ月平均を15%下回った。

マニング・アンド・ネイピアのポートフォリオストラテジスト、グ レッグ・ウッダード氏は電話インタビューで、「米雇用市場には確かに 改善が見られるが、欧州に依然として問題が残っているということを思 い出させることが時々起こる」とし、「不安定な値動きが続くだろう。 荒波に見舞われそうだ。傾向として米国では改善が見られ、海外では困 難が続きそうだ」と述べた。

失業保険

S&P500種は2日にほぼ4年ぶり高値を付けたが、週間では0.7% 下落。スペイン債入札が不調だったほか、米連邦公開市場委員会 (FOMC)の議事録を受け追加緩和期待が後退したことが背景にあ る。ただし、予想を上回る経済統計の発表が続いたため、年初来で は11%高となっている。ユーロ圏の債務危機が収束に向かうとの観測も 買いを促した。

米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は、前週から6000件減少して35万7000件。ブルームバーグ・ニュースが まとめたエコノミスト予想の中央値は35万5000件だった。失業保険の継 続受給者数も減ったものの、延長給付を受けている受給者の数は増加し た。

スペイン10年債は3営業日連続の値下がり。同国債10年物のドイツ 国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は昨年12月12日以降で初め て、400ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイント)を超えた。

「足踏み状態」

米ヘッジファンドのトラクシス・パートナーズの創設者、バート ン・ビッグス氏は、欧州経済の弱さを受けてS&P500種株価指数は最 大7%下落する恐れがあると予想した。

ビッグス氏はブルームバーグテレビジョンの番組で、「若干リスク を引き下げようかと考えている」とし、「やや持ち高を縮小している。 もう少し縮小したいところだ」と発言。株式相場は「今後2-3カ月の 間に一段と上昇するだろうが、短期的には足踏み状態となる」と述べ た。

景気敏感株で構成するモルガン・スタンレー・シクリカル指数 は0.4%低下。アルコアは1.8%、GEは1.3%それぞれ下落した。

コンステレーション・ブランズは12%急落。通期利益が1株当た り1.93-2.03ドルになるとの見通しが嫌気された。ブルームバーグがま とめたアナリスト12人の予想平均は同2.23ドルだった。

キャボット・オイル・アンド・ガスは2.2%上昇。原油先物相場の 上昇が追い風となった。

S&P500種の業種別指数では、消費財・サービス株指数の上げが 最も大きい。ベッド・バス・アンド・ビヨンドが8.5%高と、指数の上 げに寄与した。同社の第4四半期決算は利益が1株当たり1.48ドルと、 アナリストの予想平均の1.32ドルを上回り、株が買い進まれた。

原題:U.S. Stocks Retreat as Europe Overshadows Jobless Claims Data(抜粋)

--取材協力:Joseph Ciolli.

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