4月5日の米国マーケットサマリー:株は3日続落、欧州懸念が再燃

ニューヨークの為替・株式・債券・ 商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3061   1.3142
ドル/円             82.40    82.46
ユーロ/円          107.62   108.37


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       13,060.14     -14.61     -.1%
S&P500種           1,398.08      -.88      -.1%
ナスダック総合指数    3,080.50     +12.41     +.4%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .34%        .00
米国債10年物     2.18%       -.05
米国債30年物     3.32%       -.04


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,630.10    +16.00    +.99%
原油先物         (ドル/バレル)  103.15     +1.68    +1.66%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルで続落。3週間ぶり の安値をつけた。スペインとイタリアの国債が下落したほか、フランス 国債入札で借り入れコストが上昇したため、欧州の債務危機が拡大して いるとの懸念が強まった。

ユーロは対円でも3週間ぶりの安値に下落。スペインのラホイ首相 が国際支援を求めるのではないかとの懸念を背景に、同国10年債利回り の独10年債利回りへの上乗せ幅が昨年11月以降で最大に拡大した。スイ ス国立銀行(中央銀行)は上限である1ユーロ=1.20フランを超えるフ ラン高を容認しない方針をあらためて表明した。フランはこの日、同中 銀が昨年9月に設定した上限を一時的に上回る場面があった。

ウェルズ・ファーゴの為替ストラテジスト、ヴァシーリ・セレブリ アコフ氏(ニューヨーク在勤)は電話インタビューで、「再び緊張が高 まっており、特にスペインが懸念されている」と発言。「リスクを外す 動きが高まっているのは明らかで、主要10通貨の中では円とドルが特に 堅調だ」と述べた。

ニューヨーク時間午後3時4分現在、ユーロは対ドルで前日 比0.6%安の1ユーロ=1.3061ドル。対円では0.7%安の1ユーロ=107 円57銭。一時は106円89銭と、3月8日以来の安値をつけた。円は対ド ルで0.1%高の1ドル=82円36銭。

◎米国株式市場

米株式相場は3日続落。S&P500種株価指数は週間ベースで年初 来最大の下げとなった。米新規失業保険申請件数は4年ぶり低水準に下 げたものの、欧州債務危機への懸念が再燃したことを背景に売りが膨ら んだ。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比0.1%安の1398.08。

マニング・アンド・ネイピアのポートフォリオストラテジスト、グ レッグ・ウッダード氏は電話インタビューで、「米雇用市場には確かに 改善が見られるが、欧州に依然として問題が残っているということを思 い出させることが時々起こる」とし、「不安定な値動きが続くだろう。 荒波に見舞われそうだ。傾向として米国では改善が見られ、海外では困 難が続きそうだ」と述べた。

S&P500種は2日にほぼ4年ぶり高値を付けたが、週間では0.7% 下落。スペイン債入札が不調だったほか、米連邦公開市場委員会 (FOMC)の議事録を受け追加緩和期待が後退したことが背景にあ る。ただし、予想を上回る経済統計の発表が続いたことを背景に年初来 では11%高を維持している。ユーロ圏の債務危機が収束に向かうとの観 測も買いを促していた。

◎米国債市場

米国債は続伸。ユーロ圏ソブリン債危機の悪化懸念から、逃避需要 が高まった。

10年債利回りは、2日間の下げとしては1月以降で最大となった。 フランスが実施した国債入札で借り入れコストが上昇したことが手掛か り。ただこの日は、カナダの雇用統計で雇用者の伸びが予想を上回り、 6日発表の米雇用統計でも景気回復の強まりが示されるとの観測が広が ったことから、相場は上げを縮めた。米財務省は来週実施する国債発行 の額が合計660億ドルになると発表した。

三菱UFJ証券USAのシニア米国債トレーダー、トーマス・ロス 氏(ニューヨーク在勤)は「欧州をめぐる懸念が再び前面に出てきた」 とし、「米国の景気改善と欧州懸念との絶え間ないバトルだ。欧州が崩 壊し、米国の足を引っ張るというのが米金融当局が抱える懸念の一つ だ」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後2時3分現在、10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)低下の2.17%。一時2.14%まで下げた。同年債(表面利率 2%、2022年2月償還)価格は14/32上げて98 16/32。利回りはこの2 日間で12bp低下と、低下幅は1月26日以降で最大となった。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。スペインの債務をめぐる懸念か ら、逃避先としての金の需要が高まった。前日は一時12週ぶり安値 を付けていた。

スペインのラホイ首相は今週、同国が「極度に困難」な状況にある と言明。同国債の利回りは昨年12月以来の高い水準に上昇した。UBS のアナリスト、エデル・タリー氏(ロンドン在勤)のリポートによれ ば、インド向けの金販売は前日に先月14日以来の高水準となった。金は 前日までの2日間に4%近く値下がりしていた。

オプションセラーズ・ドット・コム(フロリダ州)の創業者、ジェ ームズ・コーディアー氏は電話インタビューで、「スペインの債務をめ ぐる不安が広がっており、何らかの秩序あるデフォルト(債務不履行) が生じるかもしれないとの緊迫感がある」と指摘。「ここ数日の大幅下 落も、現物買いを誘った」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物6 月限は前日比1%高の1オンス=1630.10ドルで終了。前日は一時1613 ドルと、1月10日以来の安値を付けた。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は3日ぶりに上昇。米失業保険申請件数 が4年ぶりの低水準となったことを手掛かりに、世界最大の原油消費国 である米国で需要が拡大するとの期待が膨らんだ。

米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は、前週から6000件減少して35万7000件。株式相場は下げ渋る展開とな った。6日はグッドフライデーの祝日で休場となる。

BNPパリバ・プライム・ブローカレッジ(ニューヨーク)のディ レクター、トム・ベンツ氏は「原油は底堅さを見せており、失業保険の 統計も支えになった」と指摘。「長い週末を控え、売り持ちにはしてい たくない」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物5月限は前日 比1.84ドル(1.81%)高の1バレル=103.31ドルで終了。週間で は0.3%の値上がり。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 西前 明子 Akiko Nishimae +1-212-617-2601 anishimae3@bloomberg.net Editor: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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