英中銀:資産買い取り枠を現状維持、最終決定は5月に

イングランド銀行(英中央銀行)は 5日の金融政策委員会(MPC)で、資産買い取りプログラムの規模 を3250億ポンドに維持することを決めた。資産購入を来月で終了させる かどうかの決定を5月会合に持ち越したことになる。

MPCの9人のメンバーの一部は、インフレの脅威を重視する姿勢 を強めているが、キング総裁は英経済の状況はまだ危機の域を脱しては いないとの考え。こうした状況下でMPCは今回、資産買い取り枠の拡 大を見送った。成長とインフレをめぐる最新の予想が出そろい1-3月 (第1四半期)国内総生産(GDP)も明らかになった後の5月に、買 い取りを終了するかどうかの最終判断を下すことになる。

欧州債務危機の影響とオズボーン英財務相が推進する財政緊縮措置 の両方から圧力がある中で、当局は成長回復の芽を育てようと苦慮して いる。MPCのポーゼン、マイルズ両委員は3月の会合で、買い取り枠 の拡大を呼び掛けていた。

英中銀の元当局者で現在はBNPパリバの英国担当チーフエコノミ スト、デービッド・ティンズリー氏は「焦点は5月の会合になった」と して、「MPCはインフレ目標に関するリスクが『おおむね均衡してい る』との判断を変更する必要性を特に感じないかもしれないが、いずれ にせよ、どちらにも転び得る状態が続いている」と話した。

資産買い取り枠の維持は、ブルームバーグ・ニュースがエコノミス ト39人を対象に実施した調査で全員が予想していた。中銀は政策金利で あるレポ金利を過去最低の0.5%に据え置いた。この決定もエコノミス ト53人全員が予想していた。

MPCは2月に買い取り枠の500億ポンド拡大を決定。増額分で現 行の買い取りを同月に開始した。この増額分は今後1カ月で使い切る見 込みだとしている。

--取材協力:Jennifer Ryan、Maryam Nemazee、Mark Evans、Douglas Lytle.

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