米景気の早期回復見込めず-ラインハート、ロゴフ両氏

最近の米経済指標は多少の安定感を 見せているものの、過剰債務のため今の景気拡大は加速しないだろうと エコノミストのカーメン・ラインハート氏とケネス・ロゴフ氏はブルー ムバーグ・ビューの論説で指摘した。

両氏は「米国の多大で増加する債務水準と家計や政府部門で生じて いるレバレッジ解消が極めて限られた範囲である点を考慮すると、一部 ですぐ間近と予想されているV字型回復に至らずとも、数年連続での成 長トレンドを目にできればかなり幸運だろう」と分析した。

2009年の共著「国家は破綻する-金融危機の800年」で両氏は金融 危機による生産や雇用、資産価格への「深刻で永続的な影響」を見いだ し、中世までにさかのぼり66カ国での国債デフォルト(債務不履行)や 信用不安などを含めた金融危機における類似性を追跡した。

両氏はリセッション(景気後退)の型に関係なく生産の伸びのペー スにほとんど違いは見当たらなかったとした米連邦準備制度理事会 (FRB)の研究者がまとめた11年11月付の調査報告書に異論を唱え た。両氏によると、FRBの研究者は金融危機の発生時よりも生産の底 打ちした時点をベースにして景気回復の時期を数年後と定めることで 「景気循環の型について特異な解釈」を利用したという。

両氏はさらに、「金融危機の後遺症が通常の景気回復期と異なる展 開をするかどうかの点については、証拠はまったく複雑ではない」と し、「われわれの研究や多くの他の研究者が確認したように金融危機は 長期にわたりかなりの不安定さを伴う深刻なリセッションを残してい る」と述べた。

原題:Reinhart-Rogoff See No Quick U.S. Recovery Even as Data Improve(抜粋)

--取材協力:Kevin Costelloe.

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