S&P500種リターン、金との格差が1999年以来最大

1-3月(第1四半期)のS& P500種株価指数のパフォーマンスは1998年以来最高となり、金との比 較では約10年ぶりの高水準となった。アナリストらは今年に入って企業 収益予想を引き上げており、収益に対する投資家信頼感が改善している ことを示唆している。

ブルームバーグのデータによると、S&P500種の上昇率は12%と なり、金との格差は5.3ポイントと、1-3月期としては99年以来最大 に達した。商品24銘柄で構成するS&PのGSCIトータルリターン指 数は5.9%上昇だった。米国債はマイナス1.3%となり、株式のパフォー マンスを2009年以来最も下回った。社債のリターンは2.4%、ドル は1.6%下落した。

リスク許容度の拡大に伴い、金などディフェンシブな投資と株式の リターン格差が広がりつつある。強気派は、企業収益と景気が勢いを増 している気配だと指摘する一方で、弱気派は追加刺激策が必要になるか もしれないというバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の警 告を挙げ、上昇は行き過ぎだと主張している。米株式市場調査・資産運 用会社ビリニー・アソシエーツのラズロー・ビリニー社長によると、貴 金属の上昇鈍化は悲観論が後退し始めつつあることを示唆している。

ビリニー氏は3月29日のインタビューで、「現時点で金にとっての 問題は、市場が景気回復を織り込み始めていることだ」と指摘した。

S&P500種は先週、0.8%高の1408.47となり、3月の上昇率 は3.1%に達した。一方、米国債の3月のリターンはマイナス1%、社 債はマイナス0.6%だった。S&P500種の企業収益が9四半期連続で増 加し、製造業と住宅販売が改善したことが背景にある。GSCI は2.4%低下し、ドル指数は0.3%上昇した。

過去最高の企業収益のほか、米製造業と小売売上高の改善、欧州首 脳による債務危機封じ込めの取り組みが、1-3月期の株価上昇の追い 風となった。株価上昇率が金を上回ったことは、損失ヘッジのための資 産需要後退が影響した。

原題:S&P 500 Beating Gold Most Since 1999 as Earnings Estimates Rise(抜粋)

--取材協力:Lu Wang、Joseph Ciolli、David Wilson、Nick Baker.

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