米国株(30日):上昇、経済指標好調で景気への楽観強まる

米株式相場は上昇。消費者マインド 指数や個人消費支出が市場予想を上回ったことで、景気に対する楽観が 強まった。S&P500種株価指数は、1-3月(第1四半期)として は1998年以来の大幅高となった。

油田サービスのハリバートンや化学品のダウ・ケミカルなど商品関 連株が高い。ウォルト・ディズニーは、ラザードが投資判断を引き上げ たことを好感して上昇。アップルは値下がりした。

S&P500種株価指数は0.4%高の1408.47。昨年末からは12%上昇 となった。ダウ工業株30種平均はこの日66.22ドル(0.5%)上げ て13212.04ドル。

JPモルガン・ファンズのチーフ市場ストラテジスト、デービッ ド・ケリー氏は「これまで大きく上げてきたからといって、株式を避け る理由はどこにもない」と指摘。「欧州に端を発した世界的な金融危機 への懸念は薄れてきている。バリュエーションと経済成長の可能性を考 えると、相場には向こう数年間は上昇する余地があることが分かる」と 続けた。

S&P500種が10月に昨年の安値を付けて以降、米国株は時価総額 にして3兆6000億ドル余りを回復。10月3日以降、同指数は28%上昇し た。株価収益率(PER、実績ベース)は14.6倍で、7月以来の高水準 となっている。

月間での上昇

S&P500種は今月は3.1%高となり、これで4カ月連続での上昇と なった。ダウ平均は2%上昇で、6カ月連続高。両指数とも、月間ベー スでは2009年以降で最長の連続上昇。

この日発表された2月の米個人消費支出(PCE)は前月比0.8% 増と、7カ月ぶりの大幅な伸びとなった。3月のトムソン・ロイター/ ミシガン大学消費者マインド指数(確定値)は76.2と、前月の75.3から 上昇した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中 央値は74.5だった。

ユーロ圏の財務相らは、域内財政難国への新規の救済融資の上限 を5000億ユーロに設定。危機拡大防止ファイアウオール(防火壁)の一 段の拡大にはドイツを中心としたメンバーが反対した。

エネルギーやヘルスケアが高い

S&P500種の業種別10指数では9指数が上昇。特にエネルギーと ヘルスケア、生活必需品関連の上げが目立った。ダウ平均では30銘柄 中27銘柄が上げた。

商品24銘柄で構成するS&PのGSCI指数は0.7%高。ハリバー トンは1.3%上昇の33.19ドル。ダウ・ケミカルは1.4%上げて34.64ド ル。

ディズニーは1.8%高の43.78ドルと、ダウ平均銘柄で値上がり率ト ップ。ラザードはディズニー株の投資判断をニュートラル(中立)から 買いに引き上げた。

アップルは1.7%安の599.55ドル。米非営利団体、公正労働協会 (FLA)は30日、台湾系の富士康科技集団(フォックスコン)を調査 した結果、中国の労働法に照らして重大な違反があり、同社が労働時間 の短縮などを約束したと発表した。

原題:U.S. Stocks Rise as S&P 500 Posts Best First Quarter Since 1998(抜粋)

--取材協力:David Wilson.

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