米国債:下落、四半期は2010年以来で最大の落ち込み

30日の米国債相場は下落。四半期ベ ースでは2010年第4四半期以来で最も下げがきつかった。一方、社債は 米経済の回復兆候を背景に上昇した。

30年債利回りは上昇。個人消費や消費者マインド指数の伸びを受け て、高利回り資産に買いが集まった。バンク・オブ・アメリカ・メリル リンチのデータによると、昨年末から前日までの米国債のリターンはマ イナス1%。投資適格級と投機的等級の社債のリターンは3.2% と、2010年7-9月以降で最高だった。

バークレイズの金利戦略共同責任者、マイケル・ポンド氏は 「現 在よりも一段と高い水準で持続的な経済成長が望めない限り、当面は米 国債を継続的に売るのは難しいだろう。ここでの高成長とは3%かそれ 以上だ」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、午後5時5分現 在、30年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇 して3.34%。一時は13日以来の水準となる3.25%まで低下する場面もあ った。四半期ベースでは44bp上昇した。同年債価格(表面利 率3.125%、2042年2月償還)は1 5/32下落して96 1/32。

 10年債利回りは5bp上昇の2.21%。利回りは四半期ベースで33 bp上昇した。今月20日には2.40%と、昨年10月28日以来の高水準を記 録した。

RWプレスプリッチの政府・機関債取引担当マネジングディレクタ ー、ラリー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は、「長期債が大幅 に売られていると聞く。30年債を売って5年債を買い入れている」と述 べ上で、「これは短期的な取引でしかない」と続けた。

ツイストオペの予定

連邦準備制度は、4月に長期債約440億ドルを購入し、約430億ドル の短期債を売却する予定を明らかにした。これは米金融当局が借り入れ コストを抑制するために実施しているオペレーション・ツイスト(ツイ ストオペ)の一環だ。米金融当局はこの日、償還期限2036年2月か ら2041年8月までの国債20億9000万ドルを購入した。

米金融当局は2008年12月から2011年6月まで2度にわたる量的緩和 で2兆3000億ドルの債券を購入した。

2月の米個人消費

米商務省が発表した2月の個人消費支出(PCE)は前月比0.8% 増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想は0.6%増だった。個 人所得は前月比0.2%増。予想は0.4%増だった。貯蓄率は約2年ぶりの 低水準に落ち込んだ。

3月のトムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数(確 定値)は76.2と、前月の75.3から上昇した。速報値は74.3だった。ブル ームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は74.5。

ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントのジム・オニー ル会長は、「米国は少なくとも向こう数カ月間は何とか持ち応えられ る」と述べた。

ブルームバーグ・ニュースが金融機関を対象にまとめた予想平均に よると、10年債利回りは年末までに2.54%に上昇する。

フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁は、2014年末より以前に利 上げが必要となる可能性を指摘し、景気の足取りが強まる兆候が出てい ることから追加緩和は必要ないとの見解を示した。

プロッサー総裁は29日、デラウェア州ウィルミントンで講演、「追 加緩和を期待すべきではない」と述べ、「回復の妨げとなるようなショ ックも発生しておらず、恐らく14年末までに利上げが必要となるだろ う」と続けた。

原題:Treasuries Fall on Outlook in Worst Quarterly Drop Since 2010(抜粋)

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