電力各社:供給計画に新規原発の運転開始時期明記せず-影響小さい

電力各社は30日までに発表した2012 年度の供給計画で、これまで明記していた新規に建設する原子力発電所 の営業運転の開始時期について初めて正式に「未定」と記載した。

電力会社は年度末に将来建設する発電所の着工と運転の開始時期を 盛り込んだ「供給計画」を国に提出する。昨年は発表時期が東日本大震 災直後だったことから、東京電力と東北電力は供給計画の発表を見送っ た。他の5社は、建設中や計画している原発の運転開始時期について従 来計画を修正せずに発表していた。

大間原発(青森県大間町)を建設しているJパワーの北村雅良社長 は30日の会見で、14年11月に予定していた運転開始について「こんな状 況では計画を示せる状況ではないので、未定と記載して提出した」と語 った。どの程度の遅れになるかも未定としたうえで、「本来なら1年間 で進んだ分ができていない。仮に今すぐ開始して突貫工事をしても、10 カ月ぐらいは遅れる」との見方を示した。

東電が国に提出した供給計画では、炉心溶融事故を起こした福島第 一原発の7、8号機が「計画中止」と記載された。10年12月に着工した 東通原発(青森県下北郡東通村)1号機の運転開始時期も未定となっ た。都内で会見した東電の村松衛企画部長は14年度以降としていた東通 原発2号機について、運転開始の時期、着工とも未定になったと話し た。

日本エネルギー経済研究所原子力グループの村上朋子グループリー ダーは、新規原発計画の遅れが各社の事業に与える影響について「もと もと供給計画の予定はこれまでも遅れっぱなしだった。影響があるかと いうと、何を今さらという感が強い」と話した。

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