英ロイズとRBS株の含み損4兆円-軍事予算並みで政府苦戦

英銀ロイズ・バンキング・グループ とロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)の株式 を5年以内に売却する場合、英政府はかなりの損失を受け入れざるを得 ない-。英国の有力機関投資家がそのように警告している。

英政府はこれらの銀行の株式購入を中東の政府系ファンドに打診し ているが、2行を民間の手に再び委ねるため政府が必要とする国内の投 資家は、納税者の損失が避けられないとの見方を示す。現時点での株式 の含み損は300億ポンド(約4兆円)に達する。

英株式市場における最大の機関投資家、リーガル・アンド・ゼネラ ル・インベストメント・マネジメントで資産運用に携わるリチャード・ ブラック氏は「これらの金融機関はすぐには配当を実施しないのが現実 だ。配当がなければ先行き魅力に乏しい」と指摘する。

金融危機を受け、RBSに455億ポンド、ロイズに203億ポンドの公 的資金を注入する過去最大の銀行救済が2008年と09年に実行された。29 日の株価はRBSが27.8ペンス、ロイズが33.4ペンスで、政府が株式を 取得した際の価格それぞれ50.2ペンスと73.6ペンスの半分程度に落ち込 んでいる。含み損はほぼ英国の年間の軍事予算に相当する。

原題:Lloyds, RBS Shunned by Investors Leaving U.K. Resigned to Losses(抜粋)

--取材協力:Steve Bailey.

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