異変起きたジェットブルー機、帰還につながった判断力と幸運

機長の常軌を逸した行動で飛行中に 異変に見舞われた米格安航空ジェットブルー・エアウェイズ191便。高 度3万4000フィート(約1万400メートル)から地上への帰還を可能に したのは、操縦室と機内に居合わせた人たちのスキル、そして幸運だっ た。

27日、危険にさらされたニューヨーク発ラスベガス行きの同機を救 ったのは、決然とした副操縦士と機内にいた非番の操縦士、ラスベガス での会議出席のため、たまたま搭乗していた警備業界の社員4人だ。

米空軍と民間機の操縦士として40年のキャリアがあり、現在はコン サルタントのジョン・ナンス氏は、「こうした状況下で求められる最良 の組み合わせだった」と述べた。

警備会社社員でニューヨーク市の元刑務官デービッド・ゴンザレス 氏(50)は、暴れるクレイトン・オズボン機長(49)に最初に向かって いった1人だ。同氏は28日、「乗客130人が恐怖を覚え、死ぬのではな いかと考えていた。自分の頭にあったのは、そのことだけだった」と振 り返った。同じくラスベガスでの会議に向かっていた他の3人も一緒に なって機長を取り押さえた。

ゴンザレス氏によれば、オズボン機長は操縦室を締め出された後、 再び中に入ろうとして操縦室のドアを蹴っていた。同氏は2人の乗務員 と共に機長と格闘。乗務員の1人は「助けてくれ」と叫んだという。

同氏は腕で機長の首を絞めたと明かし、「機長が意識を失いそうに なったとき、床に降ろした。皆がその上に飛び乗り、ベルトで縛り付け た」と説明した。

別の警備会社社員で取り押さえに協力したトニー・アントリノ氏は 「真のヒーローは航空機を守れた副操縦士だ。彼がそれをできなけれ ば、悲劇的な結末を迎えていた」と話した。

ジェットブルーは、この副操縦士や代役を務めた非番の操縦士、搭 乗していた他の乗務員の氏名を明らかにしていない。ウェブサイトに は、「彼らは事態に完璧に対処した」との言葉を掲載している。

原題:JetBlue Pilot Tied With Belts After Attendant Mouthed ‘Help Me’(抜粋)

--取材協力:Alexander Yablon、Alan Levin.

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