【個別銘柄】業績懸念のファナック下げ、ソースネクや日立線高い

きょうの日本株市場で、株価変動材 料のあった銘柄の終値は以下の通り。

ファナック(6954):前日比2.9%安の1万4680円で、日経平均株 価の下落寄与度1位。一時は3.4%安まで下げ、ことし最大の日中下落 率となった。UBS証券では、12年3月期連結営業利益は2180億円と会 社計画に対して未達となりそうなほか、来期も同証券今期予想比20%減 の1750億円と大幅な減益を予想。株価の割高感は否めないとし、投資判 断を「中立」から「売り」へ引き下げた。目標株価は1万2000円。

電機株:東芝(6502)が1.9%安の364円、キヤノン(7751)が1% 安、ソニー(6758)が2.4%安など、下落銘柄が優勢だった。3月のユ ーロ圏景況感指数(速報値)が前月から下落するなど世界経済の先行き に対する懸念が高まったほか、為替の円高への警戒も根強く、業績不透 明感から売りが先行した。

第一三共(4568):2.1%安の1508円。シティグループ証券では、 投資判断を「中立」から「売り」へ引き下げた。5月の12年3月期決算 発表を経て投資家の視線は特許切れの影響に向いてくるだろうとし、エ フィエントの拡大、ランバクシーの建て直しに手間取っている間に、主 力品の特許切れが迫ると指摘。13年3月期以降の営業利益予想を減額し た。

宝印刷(7921):2.9%安の634円。企業のファイナンスの減少など によって売上高が予想を下回るほか、人件費など固定費増加も響き、12 年5月期の連結営業利益予想を8億3000万円から4億2000万円(前期 比50%減)に下方修正。業績の悪化が嫌気された。

ソースネクスト(4344):16%高の1万8000円で、東証1部値上が り率1位。12年3月期の連結営業利益は2億6100万円と、従来予想2 億1000万円を上回りそうだと30日に発表。「ウイルスセキュリティZERO 1980円」が下期も引き続き販売好調であるほか、「スーパーセキュリテ ィZERO」も出足が順調であることなどが要因としている。前期(営業損 失4億円)からの業績回復ぶりが評価された。

ポーラ・オルビスホールディングス(4927):6.8%高の2470円。 三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、投資判断「アウトパフォー ム」で調査を開始した。国内事業の成長力や海外業容拡大のポテンシャ ル、良好な財務体質を評価し、株価は割安水準にあるとしている。目標 株価は2650円。

日立電線(5812):13%高の234円。住友金属鉱山のリードフレー ム事業と、同社のリードフレーム事業および伸銅事業との事業統合の検 討を開始すると発表。12年度上期中をめどに正式契約の締結を目指すと いう。ゴールドマン・サックス証券では、同発表は構造改革を進める日 立電のさらに一歩踏み込んだ動きとして評価できようと指摘した。同証 券では投資判断は「中立」を継続。

リロ・ホールディングス(8876):6.5%高の2423円。海外リロケ ーション事業や福利厚生事業などの主力事業が伸びたほか、リゾート事 業も想定を上回ったことで、12年3月期連結営業利益予想を従来の52 億9000万円から55億2000万円(前期比13%増)へ増額修正した。過去最 高益を更新する見通しとなったことで、業績好調が評価された。

住友精化(4008):2.1%安の383円。12年3月期連結純利益予想 を29億円から20億円(前期比38%減)へ引き下げた。化学品事業やガ ス・エンジニアリング事業が需要低迷から下振れしそうなほか、円高や 原料価格の変動、固定資産の減損損失の計上もマイナス要因となる。

AOCホールディングス(5017):1.6%安の490円。子会社のアラ ビア石油が開発作業を進めてきた北海イメ油田について、12年4-6月 期の生産開始目指していたが、12月までの開始は困難と発表。シティグ ループ証券では、施工会社が遅れを示唆していたため遅延にサプライズ ないが、半年以上の遅れはネガティブとした。

セメント株:住友大阪セメント(5232)が1.7%高の241円、太平洋 セメント(5233)が1.7%高の184円。SMBC日興証券では、両銘柄の 投資判断を「1(アウトパフォーム)」として調査を開始した。13年3 月期における国内セメント需要の回復や業績改善は株価に織り込まれて いるとしながらも、同証券ではさらに来期中のセメント国内販売価格の 上昇も予想したとしている。目標株価は住友大阪が335円、太平洋セメ は240円。

日本電工(5563):1.5%高の405円。クレディ・スイス証券では、 業績予想を上方修正するとともに、投資判断を「中立」から「アウトパ フォーム」へ引き上げた。2月以降の合金鉄市況の上昇、円安への反転 により、4-6月以降の改善幅が従来想定より大きくなるとしている。 目標株価520円。

ハーモニック・ドライブ・システムズ(6324):4.7%高の2085 円。ゴールドマン・サックス証券では、同社の投資判断を新規「買い」 に設定した。産業用ロボット向け小型精密減速機でほぼ市場を独占して いる同社は、新興国での産業用ロボットの導入加速が追い風になると分 析。株価は中期的な高成長を織り込んでいないとしている。目標株価 は2500円。

テックファーム(3625):4.2%高の7万4200円。投資会社ACA と業務・資本提携を行い、ACAが運用するIT業界に特化したファン ド「MPCシナジー」に第三者割当増資を実施すると30日発表。調達資 金5億7700万円はサイバードからのモバイルソリューション事業の継承 に伴う対価の支払いなどに充当する。

メディサイエンスプラニング(2182):2.1%高の1638円。一時 は1670円まで買われ、上場来高値を更新した。30日午後、12年8月期連 結営業利益予想を前期比45%増の9億5000万円(従来予想7億円)へ増 額修正した。主力のモニタリング業務の順調な進ちょくに加え、業務の 効率化や経費抑制も貢献する。業績好調に加え、期末配当予想を引き上 げたことも好感された。

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