BNPパリバ河野氏の日銀人事案、同意に黄信号-自民も反対で調整へ

野田佳彦政権が国会に提示した、日 本銀行の審議委員にBNPパリバ証券のチーフエコノミスト河野龍太郎 氏を充てる人事案に黄色信号がともっている。公明、みんな両党が反対 を表明、最大野党の自民党も反対の方向で調整している。

公明党の遠藤乙彦衆院議員(議運委理事)は30日、国会内でブルー ムバーグ・ニュースに対し、29日の両院議員団会議で河野氏の人事案に 反対する方針を決めたことを認めた。「河野さんの金融政策の考え方に ついて党内に異論があり、結果的に反対となった」と説明している。

自民党の脇雅史参院国対委員長も30日、ブルームバーグの取材に 「否定的な意見が多く、反対することになると思う」との見通しを示し た。同党は来週前半にも同意人事への対応について正式決定する。

みんなの党の渡辺喜美代表はこの日、河野氏について国会内で一部 記者団に「あまりにも役所寄りのスタンスが激しいので反対する」と言 明。日銀審議委員については「デフレ脱却のためには日本銀行がさらな るリフレーション政策を取らないといけない。そういう人になってもら わないといけない」と述べ、金融緩和に積極的な「リフレ派」の起用を 求めた。

河野氏は4月4日に任期切れとなる日銀の中村清次審議委員の後任 として、政府が23日に衆参両院に提示した。任期は5年。審議委員の任 命には両院の同意が必要で、特に参院は与党が過半数に達していないた め、野党が一致して反対すれば人事案の承認は困難だ。

参院定数は242でこのうち、通常は議決に加わらない議長を除け ば、121議席を制すれば過半数に届く。すでに反対する方針を表明して いる公明、みんな両党で30議席、これに自民党の会派(86人)や共産党 (6人)がこれに同調すれば参院の過半数を制し、「不同意」となる。

共産党の志位和夫委員長は30日の取材に対し、同党の対応について はまだ担当者から聞いていないと述べるにとどめた。

自民党、民主党

河野氏起用に反対している自民党の山本幸三衆院議員は河野氏につ いて「インフレ目標政策に反対しており、日銀寄りの発言しかしていな い」と指摘。同党内では「否決すべきだと思って働きかけを強力にやっ ており、成功すると思う」と反対での意見集約に自信を見せた。すでに 政務調査会や国会対策委員会幹部にも働きかけているという。

自民党の財務金融部会長で「シャドウ・キャビネット(影の内 閣)」財務相を務める西村康稔衆院議員は23日、「反対の声が出ている ので、慎重に検討したい」と語っていた。

このほか、河野氏に対しては、民主党内でも29日午前の財務金融部 門会議で複数の議員が反対を表明。同党の前原誠司政調会長は同日午後 の会見で、河野氏の人事案への対応について「コメントを控えたい」と 述べるにとどめた。

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