アイルランド政府、銀行救済に伴う債務の返済負担を緩和へ

アイルランドのヌーナン財務相は、 国内銀行救済に伴う政府の当面の返済負担を緩和する計画を打ち出し た。これにより、国際資本市場への復帰をめぐる政府への圧力は緩和さ れる。

アイルランド政府は、国有化された旧アングロ・アイリッシュ銀行 (AIB)とアイリッシュ・ネーションワイド・ビルディング・ソサエ ティー(INBS)の統合で昨年誕生したアイリッシュ・バンク・レゾ リューション・コープ(IBRC)に対し国債を割り当てることで、今 月期限を迎える31億ユーロ(約3400億円)の現金支払いを事実上先送り する。財務相は、これによってIBRCに振り向けるはずだった救済資 金が自由になるとの見解を示した。

財務相は29日に議会に対し、「返済に充てられるはずだった資金に より、アイルランドが資本市場に復帰する際に柔軟性が増す可能性があ る」と述べた。

スタンダードチャータード銀行のエコノミスト、トーマス・コスタ ーグ氏(ロンドン在勤)は、「今回の一時的解決により、アイルランド 政府は他の欧州諸国や欧州中央銀行(ECB)からできるだけ多くの譲 歩を引き出すための時間を確保できる」と指摘。「ギリシャに対してあ れだけの譲歩があったことから、アイルランドはEU(欧州連合)との 交渉で優位に立てる」と述べた。

原題:Ireland Buys More Time on Bond Market Return after Debt Accord(抜粋)

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