サンタンデールが2年連続首位、BOAは2位-環境重視銀行

太陽光パネルを米軍基地住宅16万戸 に設置する10億ドル(約824億円)規模の計画は、米エネルギー省の3 億4400万ドルの融資保証が成立しなかったため、昨年9月に頓挫しかけ た。しかし、バンク・オブ・アメリカ(BOA)が融資を拡大したこと で、ソーラーシティー社が主体となるこの「ソーラーストロング」事業 は、米最大の住宅用太陽エネルギー機器設置プロジェクトになろうとし ている。

ソーラーストロング事業はBOAが手掛けた昨年の太陽光発電プロ ジェクトとしては2件目の大口投融資。BOAは6月には、サンフラン シスコのプロロジスによる倉庫屋上ソーラーシステム設置計画に14億ド ルを融資。その80%を米エネルギー省が保証した。

BOAのニュー・エナジー・アンド・インフラストラクチャー・ソ リューションズ・グループの責任者ジョナサン・プロウ氏は、「屋上太 陽光分野は資金を集めるのが難しいことが分かった」と話す。

同行はこうした太陽光プロジェクトへの支援によって、ブルームバ ーグ・マーケッツ誌による「最も環境に優しい銀行ランキング2011」 で、スペインのサンタンデール銀行に次ぐ2位に躍進した(前年は34 位)。同誌5月号が伝えた。今回で2回目の同ランキングは、時価総額 が100億ドル以上の48行を対象にクリーンエネルギー支援関連の投融資 の規模や、行内の電力消費量と二酸化炭素排出量の管理状況をブルーム バーグが公文書や企業提出書類、ウェブサイトから集計したデータに基 づいてまとめた。ランキングのスコアは7割をクリーンエネルギー投融 資で評価し、3割を環境への影響を削減する行内の取り組みを基準にし た。

上位に欧州勢

サンタンデール銀は米ネバダ州トノパー近郊のクレセント・デュー ンズ太陽エネルギー・プラントに出資したことが寄与し、前年に続いて 首位となった。同プロジェクトは10億ドル規模。同行はまた、ワシント ン州の風力発電会社ファースト・ウィンド・ホールディングス向け融資 2億1000ドルの設定も手掛けた。

3位はイタリアのインテーザ・サンパオロ。フォーサイト・グルー プ率いる投資家グループが同国でソーラーパーク2カ所を3300万ユーロ (約36億円)で買収する際に融資した。同行はエネルギー使用総量も 6%強削減。前年は20位だった。

4位は米シティグループで、前年の5位から1つ順位を上げた。カ リフォルニア州のアルタ風力エネルギーセンターに1億5700万ドル出資 し、自社の温室効果ガス排出量を09年比で6.4%削減した。英ロイズ・ バンキング・グループは13件のプロジェクトに4億1300万ポンド (約543億円)を拠出し、ランキングは5位だった。

銀行は行内の電力消費を削減し、印刷や長距離出張も抑制してい る。ロイズは過去2年間に温度調整でエネルギー使用量を7%減らし た。BOAはハイブリッド車を購入した従業員に一律3000ドルを支給し ている。

クリーンエネルギー投資

ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス(BNEF)に よると、世界的なクリーンエネルギー投資は11年に5%増加して2600億 ドルに達した。投資のけん引役は太陽光。太陽光パネル価格が51%下落 し1ワット当たりが88セントに下がったことが追い風になった。

一方、ゴールドマン・サックス・グループは太陽光プロジェクト投 資のリスクを学んだ。同社は08年に太陽光エネルギー関連企業のソリン ドラによる約10億ドルの資金調達でアドバイザーに起用された。その後 ソリンドラは中国の低コストのパネルメーカーとの競合に敗れ、昨年連 邦破産法の適用申請を発表した。ゴールドマンは昨年5月に公表された 前回ランキングでは2位だったが、今回は18位に大きく後退した。

BNEFによると、環境に配慮したプロジェクトは政府補助金の減 少に伴い減速する可能性もある。米財務省は昨年、再生可能エネルギー プロジェクトの資本コストの最大3割の補助金を支給する制度を終了し た。欧州債務危機は各国政府のエネルギー奨励策に大きな打撃を与えて いる。

BOAのプロウ氏は政府の奨励策なしで同行がプロジェクトを支援 したことについて、「政府保証の有無にかかわらず融資を提供するため の青写真をわれわれは作ることができた」と自負している。

原題:Santander Proves Greenest as No. 2 Bank of America Becomes Solar(抜粋)

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